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2004 年度 実績報告書

圧電セラミックスの連続体損傷力学に基づく破壊解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15560078
研究機関秋田県立大学

研究代表者

水野 衛  秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (70239250)

キーワード圧電セラミックス / 構成式 / 損傷発展式 / 分域反転 / 圧電アクチュエーター / 有限差分法
研究概要

電気的繰り返し負荷による圧電セラミックスの材料特性変化を実験により測定した.特に,特性変化が顕著な分極方向と逆方向の負の交流電界による電気機械結合係数,誘電率,弾性定数,圧電定数の変化を負荷条件を系統的に変化させながら明らかにした.実験条件として,周波数,振幅,平均交流電界を変化させ,圧電セラミックスの共振・反共振周波数,静電容量をインピーダンスアナライザーで測定することにより上述の材料特性を評価した.電気機械結合係数の変化は負の交流電界の周波数,振幅に大きく依存し,また,その変化より負の交流電界による分域反転が観察され,分域反転が完了する時期は交流電界の周波数に依存することがわかった.
また,圧電セラミックスの構成式と損傷発展式の応用として,積層圧電アクチュエーターの応力-電気-損傷場の連成解析を有限差分法で実行する計算機コードを開発した.積層圧電アクチュエーターに対し周期境界条件を適用し,また,平面ひずみを仮定することにより境界値問題を2次元平面問題とする.場の支配方程式を中心差分式で表し,それを緩和法で解くことにより,変位と静電ポテンシャルを求め,それらからひずみと電界を算出する.さらに,構成式から応力,電束密度を求め,また,損傷発展式により,損傷変数の発達を計算する.積層圧電アクチュエーターの電極の長さと損傷駆動力の関係を解析した結果,電極が短いほど,電極の角で損傷駆動力の集中が大きくなり,また,電極を剥離するような形で損傷駆動力が分布することがわかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 二重片持ちはりモデルによる圧電セラミックスの簡易定常き裂進展解析2005

    • 著者名/発表者名
      水野 衛
    • 雑誌名

      材料 54・4(印刷中)

  • [雑誌論文] Simplified Crack Initiation Analysis of Piezoelectric Ceramics under Cyclic Loading2005

    • 著者名/発表者名
      Mamoru MIZUNO
    • 雑誌名

      Proceedings of the 11th International Conference on Fracture (CD-ROM)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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