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2005 年度 実績報告書

メカニカルアロイングによるマグネシウム合金のエコマテリアルプロセスと環境強度特性

研究課題

研究課題/領域番号 15560084
研究機関武蔵工業大学

研究代表者

湯浅 栄二  武蔵工業大学, 工学部, 教授 (00061531)

研究分担者 吉田 明  武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (70257103)
キーワードメカニカルアロイング / マグネシウム合金 / 金属間化合物 / ナノ結晶合金 / 拡散接合 / 表面改質 / 耐磨耗性 / 耐食性
研究概要

これまでの研究で、マグネシウム合金の切削チップにアルミニウムおよび亜鉛粉末を加え,メカニカルアロイング(MA)することによって,その合金化過程を調べた結果,Mg-AlおよびMg-Zn二元系ではアモルファス相に近いナノ結晶の金属間化合物が生成し,高硬度のMg-Al系、Mg-Zn系合金粉末が得られた.また,Mg-Al-Zn三元系では準結晶構造をもつMg_<32>(Al,Zn)_<49>相が生成し,その生成組成域は燃焼合成法で生成する組成域より広いことも明らかにしてきた.そして,これらの合金粉末をマグネシウム合金表面に積層し,圧縮接合すると,拡散機構によって強固に接合し,高硬度の表面を有するマグネシウム合金に改質できることを見出した.そこで,本年度はMg-Al系金属間化合物のMA合金粉末で改質した表面の摩耗特性を調べた結果,40〜60mass%AlのMA合金粉末を用いれば,焼入れ鋼に対する摩擦係数が高く,摩耗量は表面改質していないマグネシウム合金と比較し,極めて少ない合金表面となった.したがってブレーキ材料のような制動特性に適する材料が得られた.また,この合金表面を8時間以上の塩水噴霧試験した結果,ほとんど腐食しないことを明らかにし,環境強度特性に優れたマグネシウム合金に改質する技術を確立した.さらに,このような表面改質法であれば,成形と同時にMA粉末を合金表面に接合できると考え,マグネシウム合金を型鍛造する際に,フランジ部や突起部などにMA粉末を圧縮接合して,型鍛造品の局部的な表面改質に成功した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] メカニカルアロイング粉末を用いたマグネシウム合金の表面改質-耐摩耗性と耐食性-2006

    • 著者名/発表者名
      湯浅栄二, 斉藤直樹, 沖 善成
    • 雑誌名

      粉体および粉末冶金 第53巻第1号

      ページ: 45-50

  • [雑誌論文] メカニカルアロイング粉末を用いたマグネシウム合金の表面改質-圧縮変形による接合-2005

    • 著者名/発表者名
      湯浅栄二, 佐川宏彰, 沖 善成
    • 雑誌名

      粉体および粉末冶金 第52巻第11号

      ページ: 800-804

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Mg_2Si粒子添加によるマグネシウム基複合材料の作製およびその機械的特性2005

    • 著者名/発表者名
      荻沼秀樹, 近藤勝義, 住田雅樹, 湯浅栄二
    • 雑誌名

      粉体および粉末冶金 第52巻第4号

      ページ: 282-286

  • [雑誌論文] 切削チップを用いたM-Al-Zn混合粉末のメカニカルアロイングにおける生成相2005

    • 著者名/発表者名
      荻沼秀樹, 大口綾子, 大野さやか, 湯浅栄二, 沖 善成
    • 雑誌名

      粉体および粉末冶金 第52巻第6号

      ページ: 416-421

  • [雑誌論文] Crystal structure formed in mechanical alloying process of Mg-Al-Zn powder mixture using magnesium alloy machined chips.2005

    • 著者名/発表者名
      Hideki OGINUMA, Eiji YUASA
    • 雑誌名

      JSME International Journal, Series A Vol.48, No.4

      ページ: 381-386

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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