研究概要 |
自動パッケージング機の設計プロセスにおいて、単独で利用されているワーク挙動・機構・電気回路・油空圧回路・制御ソフトウエア等の分野のシミュレータを通信により連携させ,自動機の運転状態の挙動をシミュレート可能な高度機能評価システムを実現することが、本研究の目的である.H16年度の成果概要は,下記のとおりである. (1)効率的協調シミュレーション実行のための時刻同期メカニズムの研究(金井・戸村・岸浪担当) 数のシミュレータを同期させ協調動作させる場合,通信イベントが発生しない場合には実行時間ステップを可変にし,効率的にシミュレーション時刻を進行するためのTimeWarpメカニズムを開発し,これを協調シミュレーションのFederate内に組み込み,シミュレーション効率が向上することを確認した. (2)分散協調シミュレータのパッケージマシン設計開発への適用(中村・金井担当) 包装自動機の機能検証を対象に,包装フィルムの変形を予測可能な有限要素メッシュ自動生成技術,ならびに変形シミュレーションシステムを実装した.また,HLA(High Level Architecture)を通信ミドルウエアとして,機構シミュレータと制御システムファームウエアシミュレータとを協調させたパッケージングマシンのシミュレーションにより,包装プロセスの不良の予測がある程度予測可能であることを明らかにした.
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