| 研究概要 |
本研究課題は,申請者らのPIV(Particle Image Velocimetry;粒子画像流速測定法)の研究実績を一つのシステムに集約して,混相乱流の構造解明に応用するものである.本年度の研究実線の概要は次の通りである.
A.PIV並列計算ステーションの構築に関する成果:
A-1 サボニウス風車まわりの流れは,高い変形速度をもつ流れ場であるが,変形速度勾配テンソル法を用いたPIVアルゴリズムの適用とNS方程式の数値解法とのハイブリッドによって,ブレードに働く圧力の計算を可能にした.
A-2 3D-PIVによって,気泡流における気泡間相互作用を調べ,鉛直方向には吸引作用が,水平方向には反発作用が働くことを明らかにした.
A-3 気泡流における気泡のPTV/PIV計測結果から,連続相の流体の流速を計算する方法を開発した.
B.混相乱流構造の解明に関する成果:
B-1 水平チャネル内気泡流の乱流せん断応力の増減について調べ,Shallow focal PIVによって気泡流レイノルズ応力の分布を明らかにし,壁面抵抗力との関係を論じた.
B-2 気泡流の実効粘性,乱流粘性,気泡変形付加粘性のPIV計測を行い,それらとCa(キャピラリ)数との関係を明らかにした.
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