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2004 年度 実績報告書

空力弾性を考慮した水平軸風力タービン非定常負荷解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560136
研究機関名古屋大学

研究代表者

長谷川 豊  名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 教授 (20198732)

研究分担者 菊山 巧嗣  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (90023192)
今村 博  名古屋大学, 工学研究科, 講師 (30303077)
朝倉 榮次  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90135327)
キーワード数値解析 / 水平軸風車 / 空力弾性 / 加速度ポテンシャル法 / 空力負荷 / 非定常流れ / マスト / 流入風条件
研究概要

我が国では,風力タービン設置可能な場所が海岸線・洋上を除くと,山岳・丘陵地域に限られるため,風力タービンへの流入風が持つ乱れ度が平均的に大きい.従って,欧米での風況精査に基づき設定された現状の国際規格・基準により設計された風力タービンでは,疲労負荷の見積もり等に誤差が生じ,所定の寿命・性能を得られない事例が報告されている.本研究は,風力タービンの翼およびロータ全体に働く変動空力荷重の推定手法確立を目的として,以下の研究を行った.
ロータ翼周りの3次元非定常流動現象が空力負荷に及ぼす影響(空力弾性効果)を明らかにするために,パネル法に基づき流動解析・負荷解析を行い,局所迎角との関係を明らかにするとともに,実験結果との比較検討を行い,数値解析手法の妥当性を検証した.
風力タービンへの流入風につき3次元乱流数値モデルを構築し,乱流強度・スペクトル・コヒーレンス等の乱流特性が,タービン翼非定常空力荷重に及ぼす影響を加速度ポテンシャル法に基づく空力負荷解析モデルを使用して調べると共に,ウィンドシアならびにヨー偏角等,複合的な流入風条件の影響を明らかにした.さらに,風力タービンロータとタワーとの相互干渉の問題を詳細に調べ,タワー・ロータ間距離とウィンドシアが翼に働く変動荷重振幅に対して大きな影響を及ぼすことを明らかにした.
また,乱流流入風モデルの入力条件となる大気乱流境界層の乱流特性について,従来提唱されている数値モデルの適用可能範囲を検証するために,複雑地形を対象とした風況精査を実施し,地形起伏が乱流強度・スペクトル・コヒーレンスに及ぼす影響を調べた.その結果,地形勾配の大きな場合には,乱流強度の増大,スペクトル・コヒーレンス特性の変化が生じることを明らかにした.さらに,小型水平軸風力タービンを用いた屋外実験により,上記の空力負荷解析手法・数値モデルの検証を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] パネル法による水平軸風車ロータ周りの非定常流れ解析,(斜め流入風の影響と三次元流れ場における迎角の考察)2005

    • 著者名/発表者名
      今村博, 長谷川豊, 菊山功嗣, 他3名
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(B編) 71・701

      ページ: 154-161

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 風力エネルギ賦存量推定のための基礎研究(第2報,複雑地形上の流れの乱流特性)2005

    • 著者名/発表者名
      長谷川豊, 菊山功嗣, 今村博, 他3名
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(B編) (印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 複雑地形における風況予測ソフトウェアの適用性評価2004

    • 著者名/発表者名
      長谷川豊, 今村博, 菊山功嗣, 他3名
    • 雑誌名

      風力エネルギー 28・4

      ページ: 75-82

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Aerodynamic Loads Calculation of a Horizontal Axis Wind Turbine Rotor in Combined Inflow Condition2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Hasegawa, H.Imamura, 他3名
    • 雑誌名

      Proceeding of 2004 European Wind Energy Conference and Exhibition(2004-11,London, U.K.) (On CD-Rom)

      ページ: 1-7

  • [雑誌論文] Numerical Analysis of a Local Angle of Attack to HAWT Rotor Blade in Unsteady Flow Conditions2004

    • 著者名/発表者名
      H.Imamura, Y.Hasegawa, K.Kikuyama 他2名
    • 雑誌名

      Proceeding of 2004 European Wind Energy Conference and Exhibition(2004-11,London, U.K.) (On CD-Rom)

      ページ: 1-7

  • [雑誌論文] Study of Boundary layer flow in the Rotating Curvature system(The longitudinal structure and secondary instability of the stream-wise vortices)2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Hasegawa, K.Kikuyama, M.Nishikawa, R.Ihara
    • 雑誌名

      Advances in 10th Euromech European Turbulence Conference,(2004-6,Trondheim, Norway) 10・1

      ページ: 812-818

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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