研究課題
本研究では、2つの円形ノズルから流出する乱流自由噴流について、2噴流が干渉・合体するときの流れ場を可視化し、ノズルピッチ(噴流中心間距離/ノズル直径)が2、4および8の場合において(1)渦構造が干渉・合体する過程を明らかにする(2)周方向の渦および縦渦の干渉による周囲流体のエントレインメント抑制の原因を明らかにする(3)ノズルピッチの違いによるエントレインメント機構の違いを解明するこれらの結果をふまえ、複数円形噴流の流れ場を制御するための方策(アクティブまたはパッシブ)を立てることを目的とする。平成16年度は、以下のように研究を行った。1)北海道大学および北海道工業大学の流体工学研究室を見学し、渦糸観察のためのトレーサー注入用小孔を設けた可視化ノズルの製作技術を習得した。2)ノズルピッチが2、4および8の上記渦糸観察用可視化ノズルをジュラルミン削り出しにより製作した。3)レーザーシート光をx-y平面およびx-z平面に平行にずらしながら照射することによって得られた可視化映像をCCDカメラで撮影し、パーソナルコンピュータに動画ファイルを保存した。4)可視化映像より渦構造の変形を観察した。5)国際会議(The ERCOFTAC International Symposium on Engineering Turbulence Modeling and Measurements-ETMM6-)にこれまでの結果をまとめて投稿し、採択された(平成17年5月23日発表予定)。
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Proceeding of ERCOFTAC International Symposium on Engineering Turbulence Modelling and Measurements (ETMM6)