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2003 年度 実績報告書

化学反応知識ベースによる次世代燃焼技術支援ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15560171
研究機関東京大学

研究代表者

三好 明  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60229903)

キーワード燃焼化学反応 / 知識ベース / 反応機構自動生成 / 次世代燃焼技術 / 支援ツール / 自着火 / 低温酸化反応
研究概要

平成15年度は,本研究の最終目標とする、燃焼技術開発支援ツールの骨格をなすソフトウェアとなる、燃焼詳細反応モデルの自動生成ツールの原型を計算機プログラムとして実装することを目標とした。化学反応知識ベースの階層構造(分子構造・分子の属性情報-原子団寄与による推定法-化学反応における類似性と原子団寄与法など)を詳細に検討し実装を行った。必要に応じて下位モジュールを継承しながらツールの改善を図るため,オブジェクト指向による実装形態の検討し、設計を行った。移植性の観点から言語にはANSI C++を、ライブラリにはC++STLを用いた。システム全体は、KUCRS (Knowledgebasing Utility for Complex Reaction Systems)としてベータ運用を試用を開始した。システム中核をなすライブラリの中でも、moleculeクラスはその仕様を慎重に検討し、実装を行った。このライブラリはほぼ、任意のC/H/O/N化学種に対応するように作成された。システム全体は、任意の構造の飽和炭化水素(環状構造を除く)に汎用的に対応できるものが作成された。さらに既存のツールも利用しながら,知識ベースの基盤となる,a)素反応データベースb)素反応研究c)量子化学計算とのインターフェースとなる幾つかのツールを開発した。また素反応研究の実験的情報として、主に流通型反応器を用いた、低温酸化過程の検討を行った。さらに、量子化学計算を用いて、低温酸化過程の中の主要な連鎖分岐反応を系統的に検討した。反応機構自動生成ツールの試験運用の結果として、従来の燃料の燃焼着火指標(オクタン価・セタン価)のみでは記述しきれない、特性が存在することが明らかになりつつあり、これを新たな設計指標として提案することを次年度の目標とする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tatsuo Oguchi: "Mechanism of the Reactions of butenes with O(^3P) : The Yields of CH_3 and C_2H_5"The Journal of Physical Chemistry A. 108. 1409-1416 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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