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2004 年度 実績報告書

折り紙機構を利用した共鳴振動数可変レゾネータによる車室内こもり音の低減法

研究課題

研究課題/領域番号 15560208
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

小机 わかえ  神奈川工科大学, 工学部, 助教授 (30288211)

研究分担者 萩原 一郎  東京工業大学, 工学部, 教授 (50282843)
宮地 秀征  神奈川工科大学, 工学部, 助手 (60085131)
キーワード自動車 / 車室内騒音 / こもり音 / ヘルムホルツ共鳴器 / 折り紙 / 音質
研究概要

平成16年度は、平成15年度の結果を受けて、ヘルムホルツ共鳴器による騒音の低減を解析と実験により検討した。折り紙構造のヘルムホルツ共鳴器については解析モデルを作成し、解析によってその特性を調べた。
まず解析では昨年に引き続き車室に共鳴器を取り付けた場合の乗員耳位置での音圧レベルの周波数応答を計算した。そして、共鳴器の喉部の長さを設計変数として、音質の評価指標であるラウドネスとシャープネスの値を最小にするため最適化解析を行った。その結果、騒音の積分値を最小にする喉部の長さと音質評価指標を最小にする喉部の長さは必ずしも一致しないことがわかった。また、車室に2つの共鳴器を取り付けて騒音低減を図ったが、取り付け方により結果に大きな差が現れ、対象とするモードの特性に合わせて取り付ける必要性が示された。折り紙構造の共鳴器は、喉部を折り紙構造として用いれば音質評価指標の最小化につなげることができることがわかった。
一方、実験ではベニヤ板で車室を模擬する箱を作成し、それにやはりベニヤ板で作成した共鳴器を取り付け、箱の中にスピーカを配置し、乗員耳位置に対応する位置にマイクロフォンを設定して音圧レベルの周波数応答を半無響室で測定した。共鳴器あり無しで応答を比較したところ、応答のピークの周波数は共鳴器を取り付けると若干変化し、ピークレベルは共鳴器を取り付けると約1dB低下する現象が観測された。ただ減音量は解析により予測される値には至らなかった。
来年度は折り紙構造の共鳴器を試作してその特性を調べ、さらに実車に共鳴器を取り付けて走行実験を行うことによりその性能を確認したい。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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