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2004 年度 実績報告書

次世代配電系統における電圧制御機器群の自律的協調制御方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560242
研究機関広島大学

研究代表者

餘利野 直人  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70182855)

キーワード電力系統 / 配電系統 / 電圧制御 / 過渡安定度 / 電圧安定度 / 負荷周波数制御 / マイクログリッド
研究概要

本研究では電力自由化環境下における電力システムの信頼性低下の問題を念頭に置き、次世代配電系統における電圧制御器群の自律的協調制御方式を開発している。本年度は以下の研究を行った。
(1)電圧制御機器群の協調制御方式および分散電源と電力貯蔵装置の協調運用に関する研究
配電系統には、SVRなどのタップ切替式の低速電圧制御器とSVCに代表される高速なパワーエレクトロニクス機器が多数存在する。本年度は昨年度に引き続き、これらの協調制御方式について種々の検討を行い、良好な結果が得られたので論文誌としてとりまとめた。さらに分散電源と電力貯蔵装置の協調を考慮した最適運用および最適設置容量計画に関して種々の検討を行った。
(2)配電系統に多数の分散電源が導入された場合、基幹系統と同様にシステムの安定性が問題となる。本年度はこの問題についても検討を行い、電圧安定性や過渡安定性の高速な解析手法を開発した。開発法は以前より基幹系統を対象に検討してきた手法であるが、分散電源を多数含む配電系統に対しても、原理的に使用可能である。
(3)本研究では平常時に加え上位系の故障時に、配電系統を独立系統として運用することを想定している。このため配電系統においても分散電源を主体とする周波数制御の問題が出現する。現在、わが国の基幹系統においては周波数制御の実績を評価するための指標ARが使用されているが、将来の配電系統においてもこの種の評価が必要になる可能性がある。このため、本研究では指標ARの特性解析を行い、指標としての性能を検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] A Predictor/Corrector Scheme for Obtaining Q-limit Points for Power Flow Studies2005

    • 著者名/発表者名
      Naoto Yorino
    • 雑誌名

      IEEE Trans.on Power Systems 20・1

      ページ: 130-137

  • [雑誌論文] A Method of Voltage Stability Evaluation for Branch and Generator Outage Contingencies2004

    • 著者名/発表者名
      Naoto Yorino
    • 雑誌名

      IEEE Trans.on Power Systems 19・1

      ページ: 252-259

  • [雑誌論文] SVCとSVRの協調のための時間スケール分割による電圧制御方式2004

    • 著者名/発表者名
      餘利野 直人
    • 雑誌名

      電気学会論文誌 124-B・7

      ページ: 913-919

  • [雑誌論文] 分散電源と電力貯蔵装置の協調を考慮した最適運用および最適設置容量計画2004

    • 著者名/発表者名
      造賀 芳文
    • 雑誌名

      電気設備学会論文誌 24・10

      ページ: 796-803

  • [雑誌論文] 負荷周波数制御の性能指標ARの特徴抽出2004

    • 著者名/発表者名
      餘利野 直人
    • 雑誌名

      電気学会論文誌 124-B・11

      ページ: 1286-1292

  • [雑誌論文] 過渡安定度評価のための新しい解析手法の提案2004

    • 著者名/発表者名
      餘利野 直人
    • 雑誌名

      電気学会論文誌 124-B・12

      ページ: 1425-1431

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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