研究概要 |
超分散型エネルギーシステムの解析・制御・最適化を目的として,以下の検討を行った。 1.超分散型エネルギーシステムにおける需要家の多様な振る舞いの解析 ・昨年度に引き続き,超分散型エネルギーシステムにおける需要家の振る舞いの多様性に関して検討を行うことを目的とし,需要家の振る舞いに着目して需要家を「協力型需要家」と「非協力型需要家」の2つに大別し,非協力型需要家の取り扱いについて検討した。 ・ノイマン近傍を始めとするさまざまな需要家近傍を仮定し,近傍情報の違いが需給平衡の実現与える影響を詳細に検討した。 2.超分散型エネルギーシステムにおける階層型自律分散制御に関する検討 ・これまでに開発したホップフィールド型ニューラルネットワークのダイナミクスに基づく自律分散型制御方式を,電力システムの階層構造の特徴を踏まえた新たな階層型自律分散制御方式を検討した。 ・典型的なエネルギーシステムモデルを用いたシミュレーションにより,提案する新たな階層型自律分散制御の有用性を検証した。 3.発見的最適化手法(メタヒューリスティクス)の開発と評価 ・多点探索手法における探索の本質である相互作用を,近接最適性の原理基づき陽に考慮可能な新たな多点探索型Tabu Searchを構築し,典型的なベンチマーク問題を用いて提案手法の有用性を検証した。 ・エージェント群の活性度を用いた新たな数値的安定性解析手法を構築し,活性度のフィードバックによるParticle Swarm Optimizationを新たに提案した。さらに,典型的な最適化問題を用いた数値実験により,典型的なベンチマーク問題を用いて提案手法の有用性を検証した。
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