研究課題
1.より広い視域と視野、ディスプレイからの大きな飛び出し量を得るために、多画面の視差光線再生方式3次元ディスプレイシステムを提案した。この手法の原理確認のために、平成15年度に原理確認を行った3次元ディスプレイの試作システムを拡張し、HOEの継ぎ目の角度を自由に設定できる評価システムを構築した。このシステムを用いて、表示画像の画質および複数の3次元ディスプレイを組み合わせた大画面3次元ディスプレイに向けて、画像の継ぎ目の処理の検討を行った。多画面の3次元ディスプレイシステムでは、個々のHOEレンズの画角は30°程度のものを用い、HOEスクリーンの成す角を20°程度にすると、大きな飛び出し量を得ることができることを確認した。また、平成15年度に確立した複数の視差画像から表示用のデータを得る手法を用いた場合、継ぎ目の処理は特に問題にならないことを確認した。2.撮影対象の全周をカメラ群で取り囲み、カメラ群で撮影した多数の視差画像から3次元像表示に必要な光線情報を取得し、自由視点から観察した3次元像表示を行うシステムを想定し、撮影対象を取り囲むカメラの台数をどこまで削減できるかを検討するため、補間による光線情報の誤差と有効なカメラ台数の関係を明らかにした。また、カメラで得られる視差画像の代わりにCGを用いて視差画像群を作製し、これらを元にして表示用のデータを作製し、実際の3次元ディスプレイを用いて、表示された3次元像の主観評価も行った。
すべて 2005 2004
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SPIE Proc., Stereoscopic Display and Applications XVI 5664(印刷中)
3次元画像コンファレンス2004講演論文集
ページ: 49-52