研究概要 |
本研究では今までの動画ホログラフィの研究成果を基にして、動画ホログラフィ装置の改善に関する検討を行った。そのために動画ホログラフィ装置の更なる小型化を検討した。光源からLCDまでの距離の縮小方法を検討し、さらに多視点のホログラフィックステレオグラム(HS)を用いた動画ホログラフィ装置を作成し、縦方向の視差を除いた立体像の再生を行った。その時の計算時間の短縮および再生像の特性について検討を行った結果を映像情報メディア学会年次大会に発表した。 また視野の広い再生像が得られることを目的として投影型ホログラム再生装置の検討を行った。気流整流器による再生像の揺らぎの特性およびアレイ状空間スクリーンによる再生像の特性の検討を行った。その結果比較的鮮明な再生像が得られ、また視野の広い再生像が得られることを明らかにした。これらの結果を画像電子学会(Vol.34,No.5)に発表した。またこれらのデータをもとにしてホログラム空間投影装置の試作を行い、三次元画像コンファレンスなどにおいて発表を行った。その結果比較的良好な評価が得られた。またそれらの結果をSPIE(国際光学会)主催の国際会議において発表を行い大変良い評価が得られた。またさらに再生像の特性を改善するために気流整流器を用いたスモークスクリーンに関して検討を行った。その結果を、映像情報メディア学会年次大会に発表した。 またインターラクティブホログラフィ立体テレビをめざして立体像の伝送方式に関して検討を行った。そのための方式としてネットワークストリーミング技術を利用したホログラフィ立体動画像の配信実験を行い大変良好な結果が得られた。それらの結果を電子情報メディア学会誌(Vol.J88-D-II, No.7)に発表を行った。 またホログラフィのディスプレイへの応用として白色レーザを用いたカラーホログラムおよびパルスレーザを用いた大型ホログラムを作成し再生像について検討し、得られた結果を画像電子学会誌(Vol.34,No.4)および芸術科学会誌(Vol.5,No.1)に発表した。
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