研究概要 |
・川上他、屋内電力線用LCLプローブの製作、平成15年電気学会電子・情報・システム部門大会 ・都築他、線路平衡度測定プローブ及び線路平衡度測定方法、特許願2003-304197 高速電力線通信の実現上、電力線からの漏洩電波対策が重要な技術課題となっている。電力線からの漏洩電波は線路の不平衡に起因するため、まずは実際の電力線線路の平衡状態を測定し、その統計的特性を明らかにしてゆく必要がある。平衡度の尺度は一般に、縦方向変換損失(LCL)特性で評価されている。本研究では、LCL測定用プローブの標準器を策定することを目的とし、文献には示されていないトランスのパラメータ等の詳細な製作方法について考察した。また、文献に準拠して製作したプローブに比べて、ダイナミックレンジを広げ、さらに測定可能な周波数範囲を広げるために有効な、トランスのパラメータの調整方法について、新たに提案した。提案法によれば、2M〜100MHzの広範囲で、文献値に比べて、ダイナミックレンジを6MHzで6dB、30MHzで14dB広げることができたことを実験的に示した。 ・川上他、屋内電力線のLCLと近傍磁界の測定、平成15年度電気関連学会四国支部連合大会 作製したLCLプローブを使って、屋内電力線のLCLと近傍磁界の測定したところ、相関あるものの、必ずしも強くないことを問題提起した。 ・都築他、通信装置及び通信方法、特許願2003-414713 屋内電力線のLCLと近傍磁界の相関を利用した、電力線からの漏洩電波対策モデムを考案した。 ・Januncio Pessoa de Lima NETO他、In-door Power-line Impedance Measurement up to High Frequenc (10KHz-70MHz), ISPLC2003 LCL測定は、線路のインピーダンス測定を行っているのと等価であり、インピーダンス測定の測定精度について検討し知見を得た。 ・稲田他、屋内3芯電力線における重信伝送方式のBER特性測定,2003年電子情報通信学会総合大会 屋内3芯電力線を利用した重信伝送方式を提案し、BER特性を測定して、有用性に関する知見を得た。
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