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2004 年度 実績報告書

DiffServ等差別化サービスのプライシング

研究課題

研究課題/領域番号 15560340
研究機関早稲田大学

研究代表者

田中 良明  早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (30133086)

研究分担者 徐 蘇鋼  早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 助手 (10350448)
キーワード差別化サービス / DiffServ / 最低帯域保証 / 支払意思額 / WTP / 定額制
研究概要

差別化サービスでは,品質に関して複数クラスのサービスが提供される.したがって,その料金をいかに設定するかによってネットワーク内のトラヒック量が変化し,ネットワーク利用は大きく異なってくる.それは,ネットワーク事業者の収入とともに,顧客満足度などのユーザ効用にも直接結び付く.
一般に,料金を設定する場合,サービスクラスごとに料金に差を設け,ユーザの満足度の大きいサービス,すなわち,ユーザ効用の大きなサービスに対しては低いサービスよりも料金を高く設定することが考えられる.品質と料金に差を設けることにより,ユーザは自身の利得が最大となるような行動を選択する.このユーザ行動を利用することにより,効率的なネットワーク資源の活用が可能となる.
ユーザの選択行動をモデル化するためには,品質に対する満足度や,支払意思額のような限界効用との関係を明らかにすることが重要である.このような,ユーザ効用に着目した課金問題に関する研究として,非集計行動モデルを用いた検討がある.しかしながら,現在,差別化サービスはまだ提供されておらず,ユーザ行動を示すデータを集めることは困難である.この問題を解決する方法として,支払意思額を用いて仮想のサービスにおける代替案に対する選好の意思表示データを得る方法がある.
そこで本年度は,昨年度明らかにした支払意思額と品質の関係を用いて,帯域保証・ベストエフォートの差別化サービスにおける収入最大化のための最適料金について検討した.すなわち,非集計行動モデルをユーザの帯域選択行動に適用し,ユーザの利得やサービスへの参加確率,ネットワーク事業者の収入などをシミュレーションにより評価した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 帯域保証サービス選択行動モデルによる最適料金設定2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤博礼, 矢守恭子, 田中良明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 No.NS2004

  • [雑誌論文] 帯域保証サービスの収入最大化と最適価格2005

    • 著者名/発表者名
      伊藤博礼, 矢守恭子, 田中良明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会総合大会 No.B-11

  • [雑誌論文] 帯域保証サービスにおけるユーザ用の導出2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤博礼, 矢守恭子, 田中良明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会通信ソサイエティ大会 No.B-11-10

      ページ: 319

  • [雑誌論文] Analisis of Willingness To Pay in Guaranteed Multiple-Priority Service2004

    • 著者名/発表者名
      K.Yamori, H.Ito, Y.Tanaka
    • 雑誌名

      IEEE TENCON 2004(Region 10 Conference) WC-07, Vol.C

      ページ: 212-215

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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