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2003 年度 実績報告書

環境・経済要素等を含めた渋滞解析が可能な道路交通シミュレータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15560345
研究機関電気通信大学

研究代表者

本多 中二  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (30017420)

研究分担者 板倉 直明  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30223069)
キーワード道路交通シミュレータ / 渋滞解析 / 信号制御評価 / ファジィ制御 / 自律・分散 / 環境汚染
研究概要

今日、自動車の交通・輸送手段としての役割は計り知れないものがあり、社会的、経済的に不可欠なものとなっている。しかし、自動車の普及、台数の増大によって交通事故、渋滞、大気汚染、騒音など負の影響も深刻化している。本研究では、この中で特に都市部における渋滞現象を取り上げ、その解析を行いかつ対策を立てるためのツールとなる道路交通シミュレータの開発を行っている。本シミュレータは1台1台の車両の動きをファジィ手法を導入してモデル化しており、自律・分散型の微視的シミュレータで、高精度の道路交通状況の復元を可能にしている。
今年度の実績として、市街地を想定した交通環境下での交差点を対象としたシミュレーションにおいて、交通工学的知見との比較を行うことでシミュレータの精度の検証を行った。そして、信号機における右折矢信号など、解析的手法による最適設計が困難な事例に対しても本シミュレータの有効性を示した。さらに複数交差点を関連付けて制御する系統信号制御に関しても同様にシミュレータを用いることで最適な設計が可能であることを明らかにした。
さらに、具体的な交通解析として東京都調布市の調布駅前一帯を対象としたシミュレーションを行った。当該地区での交通観測も行い、それとの比較でシミュレーション結果の精度を検証するとともに、本シミュレータによる渋滞の様々な要因の解析を行った。
また本シミュレータをさらに精度・汎用性を向上させるため、道路合流部での車両挙動をモデル化し、シミュレータに取り入れた。これを用いることで、合流部で発生する交通流のボトルネック解析が可能となった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 石川 亮, 風間 洋, 本多 中二, 板倉 直明, 猪飼 國夫: "交差点走行車両の運転動作のモデル化と交通解析"情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用. 44巻・SIG14号. 71-80 (2003)

  • [文献書誌] 石川 亮, 風間 洋, 本多 中二, 板倉 直明, 猪飼 國夫: "道路交通シミュレータによる複数交差点の系統制御"第22回 日本シミュレーション学会大会 発表論文集. 303-306 (2003)

  • [文献書誌] 立本 真治, 本多 中二, 風間 洋, 板倉 直明, 猪飼 國夫: "道路交通シミュレータMITRAMによる実交通解析"第22回 日本シミュレーション学会大会 発表論文集. 299-302 (2003)

  • [文献書誌] 王 維恩, 板倉 直明, 本多 中二, 猪飼 國夫: "微視的道路交通シミュレータに用いる追従運転特性評価法の検討"第22回 日本シミュレーション学会大会. 307-310 (2003)

  • [文献書誌] 石川 亮, 本多 中二, 風間 洋, 猪飼 國夫: "交通解析のための車両挙動のモデル化と信号制御設計への応用"インテリジェント・システム・シンポジウム2003. FAN'03. 6-9 (2003)

  • [文献書誌] 立本 真治, 石川 亮, 本多 中二, 風間 洋, 猪飼 國夫: "微視的道路交通シミュレータMITRAMにおける合流部運転者判断のモデル化"インテリジェシト・システム・シンポジウム2003. FAN'03. 10-13 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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