研究室で開発した微視的道路交通シミュレータMITRAMを用いて、道路交通における様々な問題について解析を進めている。平成16年度は以下の解析、研究を行なった。 ・MITRAMをより広域のシミュレーションも容易に行なえるように、道路ネットワークモデルを考案し、MITRAMへ搭載して有効性を確認した。 ・立体交差における合流や高速道路入口での合流を扱う合流モデルおよび、駐車自動車等障害物を回避してすり抜けるすり抜け運転動作モデルを構築し、MITRAMに搭載した、 ・高知市の幹線道路について、感知器のデータに基づいてMITRAMでシミュレーションを行い、信号制御の解析を行なった。またこのシミュレーションを高知県警交通管制センターで実行・提示し、色々な観点から討議した。 ・富山市丸の内交差点について、市電に対する2通りの信号現示の評価をMITRAMを用いて行なった。またこのシミュレーションも富山県警交通管制センターで実行・提示した。 ・MITRAMへ経路選択モデルを組み込み、道路状況情報の影響を解析した。 ・MITRAMにおいて、各車両の運転状況から大気汚染物質排出量を推定するモデルを作成し、調布市市街について窒素酸化物排出量を各地域毎に算出、推定した。
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