研究課題
基盤研究(C)
1.ニワトリにおける呼吸性不整脈と心拍数日内リズムの発達:ガス交換が絨毛尿膜から肺呼吸に切り替わる外嘴打ち中と孵化直後の雛において、呼吸運動と瞬時心拍数を同時計測して呼吸性不整脈の発達を検証すると共に、孵化後一週間の心拍数長期計測により心拍数日内リズムの発達を明らかにした。アヒルとエミューにおいては、雛の心拍数日内リズムはニワトリほど明瞭ではなく、雛の摂食行動などが心拍数変動に影響を及ぼしていると思われる。心拍数日内リズム形成に及ぼす日照の関わりは今後明らかにすべき課題である。2.ニワトリ胚における心拍ゆらぎの発達と環境酸素濃度変化に対する応答:胚心拍ゆらぎの起源となる孵卵中期に現れ始める一過性の徐脈は迷走神経の機能によって引き起こされることを明らかにし、ブロイラーと白色レグホーンの同時計測により、その迷走神経機能には種に因る相違があるだろうとの従来の仮説を否定した。また、絨毛尿膜による拡散性ガス交換と肺呼吸時には心拍数の環境酸素濃度変化(高酸素濃度と低酸素濃度)に対する応答が異なることを明らかにした。3.ニワトリ、アヒル及びエミューにおける心拍数の体温調節性応答:環境温度変化に対する心拍数の体温調節性応答(10℃の環境温度変化に逆らう心拍数の応答と定義)は、変化の順序(従って検査法)に影響を受けず、生育環境温度は初期の体温調節能発達に影響を及ぼさないことを明らかにした。体温調節性応答は、ニワトリ(ブロイラー)では孵化後24時間前後に、アヒルは孵化直後(ただし濡れた羽毛は障害となる)、エミューは嘴打ち中の胚に現れ、体温調節能の発達に差があることを示している。更にニワトリでは、白色レグホーンよりブロイラーが約一日早く体温調節性応答を示し、早く成長するよう品種改良された遺伝的効果が体温調節能の発達にも及んでいると考えられる。
すべて 2006 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (29件)
World's Poultry Science Journal in press
World's Poultry Science Journal (in press)
Avian and Poultry Biology and Reviews 16・3
ページ: 123-150
Avian and Poultry Biology and Reviews 16
World's Poultry Science Journal 60・4
ページ: 478-488
Comparative Biochemistry and Physiology, A. 137
ページ: 65-73
American Journal of Physiology : Regulatory, Integrative and Comparative Physiology 286
ページ: R129-R137
Avian and Poultry Biology and Reviews 15・3/4
ページ: 166-187
ページ: 179-187
ページ: 211-218
World's Poultry Science Journal 60
Comparative Biochemistry and Physiology A. 137
Avian and Poultry Biology and Reviews 15
Comparative Biochemistry and Physiology, A. 134
ページ: 823-838
British Poultry Science 44・5
ページ: 761-766
Comparative Biochemistry and Physiology, A 136
ページ: 289-299
Comparative Biochemistry and Physiology A. 134
British Poultry Science 44
Comparative Biochemistry and Physiology A. 136