研究課題/領域番号 |
15560397
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
高木 宣章 立命館大学, 理工学部, 教授 (50154753)
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研究分担者 |
市木 敦之 立命館大学, 理工学部, 助教授 (90268152)
児島 孝之 立命館大学, 理工学部, 教授 (10066706)
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キーワード | ポーラスコンクリート / ヨシ / 空隙率 / シリカフューム / ガラスビン粉末 / 琵琶湖 / 浮き構造物 / ヤシマット工法 |
研究概要 |
1.ポーラスコンクリートによるヨシ植栽実験 ポーラスコンクリートによるヨシ植栽実験を実環境下の琵琶湖湖岸(Biyoセンター)で2001年8月から実施している。ポーラスコンクリートによるヨシ植栽は、一般的に行われているヤシマット工法と同等の生育状況にあり、波浪によるヨシ流失はヤシマット工法より少なく、効果的な植栽方法であることを確認した。 2.ポーラスコンクリートの配合および環境負荷に関する検討 ペースト粗骨材容積比と水結合材比22.5%、シリカフューム置換率15%、目標空隙率を35%とすることにより、材齢28日に圧縮強度8N/mm^2、曲げ強度1.5N/mm^2程度のポーラスコンクリートを製造した。供試体の運搬・据付時の外力、供用期間中の波浪によるヨシ根元の洗掘あるいは流失に対する十分な抵抗力があることを確認した。連続空隙率(材齢28日)は約37%であった。また、レディーミクストコンクリート工場実機による試験においても、高性能AE減水剤量を調整することにより製造が可能であることを確認した。 コンクリート細孔溶液のpH値低減のために高炉セメントB種とシリコン合金製造時の副産物であるシリカフュームを使用した。吸光光度分析による6価クロム溶出量は、琵琶湖水質基準(0.05ppm)以下の0.005ppmであった。 3.廃ガラスビン粉末を用いたポーラスコンクリート供試体の開発 ポーラスコンクリート部とRC部からなる井形状の製品開発を目的として、廃ガラスビン粉末を細骨材として用いたRC部材の曲げ載荷試験を行い、満足な曲げ性能を確認した。 4.ポーラスコンクリートを用いた浮き構造物による植栽の検討 三次元中空ガラス織物、発泡スチロール、軽量粗骨材を用いたポーラスコンクリートから構成される浮き構造物を検討した。ガラスビンを焼成して製造された軽量粗骨材を用いて、植物の植栽と浮き構造に適した軽量ポーラスコンクリートを製造できることを確認した。
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