• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

不飽和土構造物における最適補強効果の同定と経年品質変化の予測

研究課題

研究課題/領域番号 15560425
研究機関神戸大学

研究代表者

飯塚 敦  神戸大学, 都市安全研究センター, 助教授 (40184361)

キーワードせん断強度・変形 / 補強 / ダイレタンシー特性 / 不飽和土 / 土 / 水連成有限要素解析 / 締固め
研究概要

土構造物に対する補強とは,剛な固定端で反力をとって土構造物を支えようとする機構ではない.土と補強材が一体となって剛性や耐荷力が向上しているメカニズムである.では,その力学的相互作用がどのように土構造物の剛性や耐荷力の向上に結びついているのであろうか.本研究では,土のダイレタンシー変形を補強材が拘束するメカニズムがポイントであると考えた.しかも不飽和状態におかれている土を考えねばならない.土構造物に荷重が作用する.土はせん断変形しようとするが,ダイレタンシー特性により体積膨張変形を生じようとする.この体積膨張変形を補強材が拘束することにより,土全体の剛性と強度が増し,補強効果が発現すると考えている.もしそうだとすると,土の締固め度合い(または地盤の過圧密度合い)と補強材の剛性との間に,最適な組み合わせがありうるはずである.さらに,最適な補強材の配置が見出されるはずである.本研究は,締固め土(不飽和土)を対象に,前年度に得られた成果をうけて,数理モデル(有限要素解析手法)を開発した(解析のためのPCを購入).これにより補強効果の定量化が可能となる.ジオシンセティック補強を実施に行っている現場に出向き(現場撮影用のデジタルカメラおよび位置特定用の携帯型ナビゲーションを購入),開発した手法の適用をはかった.補強材の最適な剛性,配置,量の算定を可能とし,最終的には,社会ニーズに応えるべく,補強された土構造物の経年的機能変化,品質変化を予測できる手法としてまとめあげられている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Modeling of the confining effect due to the geosynthetic wrapping of compacted soil specimens2004

    • 著者名/発表者名
      Iizuka, A.
    • 雑誌名

      Journal of Geotextiles and Geomembranes, Elsevier Vol.22, No.5

      ページ: 329-358

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 土構造物の維持補修への構成式の応用2004

    • 著者名/発表者名
      石井武司
    • 雑誌名

      土と基礎,地盤工学会 Vol.52, No.8

      ページ: 25-27

  • [雑誌論文] 既存の不飽和土構成モデルの解釈および水分特性曲線ヒステリシスを考慮したモデルの一般的な表現方法2004

    • 著者名/発表者名
      河井克之
    • 雑誌名

      応用力学論文集,土木学会 Vol.7, No.1

      ページ: 505-513

  • [雑誌論文] Numerical interpretation of a shape of yield surface obtained from stress probe tests2003

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi, I.
    • 雑誌名

      Soils and Foundations, JGS Vol.43, No.3

      ページ: 95-104

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Deformation analysis of soft subsoil on sloping bedrock loaded by highway embankment with stabilization methods2003

    • 著者名/発表者名
      Iizuka, A.
    • 雑誌名

      Soils and Foundations, JGS Vol.43, No.5

      ページ: 81-92

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 施工履歴の違いを考慮したCAES地下空洞掘削シミュレーション2003

    • 著者名/発表者名
      西田博文
    • 雑誌名

      応用力学論文集,土木学会 Vol.6

      ページ: 1131-1139

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi