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2004 年度 実績報告書

不連続面を有する斜面の安定性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560427
研究機関山口大学

研究代表者

山本 哲朗  山口大学, 工学部, 教授 (10035074)

研究分担者 鈴木 素之  山口大学, 工学部, 助手 (00304494)
キーワード不連続面 / 斜面崩壊 / 安定性 / 模型実験 / 現場せん断試験 / 現地調査 / 表層崩壊 / 一面せん断
研究概要

僅少な降雨においても斜面内に不連続面が潜在すれば,それが弱面となって容易に斜面崩壊が発生する.本研究課題の目的は,新規開発した傾斜模型地盤上の原位置せん断試験装置を用いて不連続面に沿った土のせん断強度特性を解明することである.平成15年度に開発着手した室内傾斜模型地盤における超簡易現場せん断試験装置は模型地盤容器を取り外し可能とすることで,不連続面を壊すことなく不撹乱試料を採取することができる.また,傾斜角を自由に設定できるため,実際の斜面と同じ傾斜角での試験実施が可能となる.平成16年度は,全国的に豪雨災害や地震災害に見舞われ,山口県においても梅雨期および台風通過時に斜面崩壊が頻発した.これら土砂災害に対する現地調査を行った結果,従来の指摘のとおり斜面内の不連続面で表層崩壊が発生していた.そこで,平成16年梅雨期の集中豪雨による岩国市下の崩壊事例を取り上げ,粘土・シルト分を多く含む同現場試料および中国地方における代表的土試料として宇部まさ土を用いて,超簡易現場せん断試験によってせん断強度を測定するとともに,試験結果を一面せん断試験の結果と比較することにより,試作装置から得られた強度定数の精度ならびに試験の適用限界について検討した,また,傾斜模型地盤において実際の崩壊斜面と同じ傾斜角を付加した条件での超簡易現場せん断試験におけるせん断挙動および強度特性を検討し,これらに及ぼす傾斜角の付加の影響を考察した.本研究の主な結論を要約すると,砂分が多く粒径分布が比較的広い試料において試験結果の誤差が顕著であったことから,超簡易現場せん断試験結果を大きく左右する要因として土試料の粒径つまり粒径分布が挙げられる.したがって,超簡易現場せん断試験を実施する場合,対象土質の粒度に十分注意する必要がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 2004年山口県内で発生した豪雨による斜面災害2005

    • 著者名/発表者名
      山本哲朗
    • 雑誌名

      自然災害研究協議会西部地区部会報・研究論文集 29

      ページ: 79-82

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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