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2004 年度 実績報告書

都市部山岳工法トンネルにおける先受け工の支保メカニズムの解明とその最適施工の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560433
研究機関近畿大学

研究代表者

久武 勝保  近畿大学, 理工学部・社会環境工学科, 教授 (10029358)

研究分担者 大野 司郎  近畿大学, 理工学部・社会環境工学科, 助手 (70274488)
木村 正樹  応用地質株式会社, 技術部担当部長
鳥居 敏  応用地質株式会社, 設計部主任
キーワードトンネル / 先受け工法 / 遠心模型実験 / マイクロスコープカメラ / 3次元有限要素解析 / ロボット / 変位計測
研究概要

都市部山岳トンネル工法の施工時に周辺環境に影響を与えないために先受け工法を採用する場合について,その効果を明らかにするための遠心模型実験と3次元数値解析を行った.その成果は以下の通りである.
(1)CMOSカメラ4台による変位計測技術を確立した。すなわちドラム型遠心模型実験において、先受け工法の効果を明らかにするためにはトンネル掘削時の地盤変位を高精度で計測する必要がある.そこで撮影倍率34〜140倍、焦点距離約1cmのマイクロスコープカメラ(撮影素子はCMOSカメラ)を2cmの等間隔に4台配置して変位計測する手法を確立した.その際,CMOS自体に映像記録システムがないためにCMOS1台につき録画用のビデオカメラを1台必要とするが,遠心実験装置内に計4台のビデオカメラを設置するスペースがないので、チャンネルスイッチャー(8チャンネル)を用い,CMOSの映像を一つにまとめそれをDVに記録すると同時に映像を無線により実験装置外のテレビに転送し,実験中の地盤挙動を観測しながら実験を行うことを可能にした.
(2)先受けがない場合と先受けがある場合について,遠心模型実験中の地盤にロボットでトンネルを掘削しその際の地盤変位をCMOSカメラにより計測することが出来た.先受け工法の効果に関する分析は現在行っているところであるが,これによりトンネル掘削中の先受けおよび地盤の挙動を高精度で把握することが可能となり,次年度の実験成果に期待が持てる状況にある
(3)3次元有限要素解析により先受けがある場合とない場合におげる地盤の応力、変位を解析し先受けの効果をある程度明らかにすることが出来た.その際トンネルの掘削、支保の建設、先受けの建設について施工順序を考慮している.地盤は弾性体と仮定しているものの、地盤の剛性,先受けの剛性,土かぶりの値等を変化させたパラメトリック解析をすることにより,先受けの効果について今後検討して行く予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] トンネルにおける三次元逆解析法2004

    • 著者名/発表者名
      稗田洋平, 久武勝保
    • 雑誌名

      平成16年度土木学会第59回年次学術講演会 第III部門

      ページ: III-342

  • [雑誌論文] 湧水によるトンネル切羽の安定化に関する地質工学的研究2004

    • 著者名/発表者名
      三上, 木村, 滝沢, 竹林, 奥井
    • 雑誌名

      トンネル工学報告集 14

      ページ: 61-68

  • [雑誌論文] 傾斜区分を考慮したトンネル地山評価2004

    • 著者名/発表者名
      木村, 渡辺, 杉田, 古田
    • 雑誌名

      トンネル工学報告集 14

      ページ: 69-76

  • [雑誌論文] 計測管理による合理的な先受け工の施工2004

    • 著者名/発表者名
      大橋, 木村, 中野
    • 雑誌名

      トンネル工学報告集 14

      ページ: 145-152

  • [雑誌論文] 小型遠心装置によるセメント改良土の固結効果の評価手法2004

    • 著者名/発表者名
      大野司郎, 久武勝保, 柴田東, 他
    • 雑誌名

      第39回地盤工学研究会論文集

      ページ: 723-724

  • [雑誌論文] 小型遠心装置による粘土の力学特性の早期評価に関する研究2004

    • 著者名/発表者名
      大野司郎, 久武勝保, 柴田東, 他
    • 雑誌名

      地盤の環境・計測技術に関するシンポジウム論文集 2004

      ページ: 15-18

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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