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2003 年度 実績報告書

廃棄物処理・資源化システムにおける重金属流れの推定と環境負荷低減・資源循環性評価

研究課題

研究課題/領域番号 15560467
研究機関北海道大学

研究代表者

松藤 敏彦  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00165838)

研究分担者 東條 安匡  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70250470)
キーワード重金属 / 都市ごみ処理施設 / 資源化施設 / 処理残渣 / フロー推定
研究概要

製品中に含まれる重金属は,製品使用後の処理方法によっては環境中へ拡散され、(1)大きな環境負荷を生じることとなり、同時に(2)資源の損失となることから、優先的に対処すべき対象と考えられることにある。また廃棄物資源化・処理は、製品ライフサイクルの最終段階に位置し、重金属を環境中へ放出するかどうかを大きく左右するプロセスとして、どのような方法を選択するかは重要である。本研究は,廃棄物処理システムにおける重金属フローを推定し、環境負荷、資源循環性を定量的に評価することを目的とする。
調査対象としたのは,以下の主要な資源化・処理システムであり,将来的に採用される可能性のあるプロセスも含めた。
(1)熱処理システム(焼却、灰溶融、ガス化溶融施設):主灰、飛灰、スラグ等の搬出物を分析し,施設内の重金属の挙動を明らかにした。
(2)変換型資源化プロセス(RDF化施設、堆肥化施設、メタン発酵施設)。選別残渣(除去)と製品への残留割合を明らかにした。
(3)物質回収型資源化プロセス(容器包装資源選別施設、家電リサイクル施設、粗大ごみ破砕施設)。素材回収による除去・回収、選別残渣への残留量を明らかにした。
(4)以上の分析値より可燃ごみ,不燃ごみ,生ごみなど,ごみ種ごとの重金属含有量を推定し,家庭系ごみの組成別排出量を乗じて家庭系ごみ中の重金属フローを推定した。
来年度は,分析数の少ない施設の追加サンプリング,分析を行って信頼性を高める。また環境影響を評価するため,溶出試験を行い,最終的には重金属フロー推定プログラムを作成する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Matsuto, T., C.H.Jung, Tanaka, N: "Material & Heavy metal Balance in a Recycling facility for Home electrical appliances"Waste Management. (印刷中).

  • [文献書誌] C.H.Jung, T.Matsuto, N.Tanaka, T.Okada: "Metal distribution in Municipal Solid Waste (MSW) Incineration Resides in Japan"Waste Management. (印刷中).

  • [文献書誌] 松藤敏彦, 鄭 昌煥, 筑紫康男, 田中信壽: "粗大ごみ破砕処理施設における物質収支・金属収支の推定"土木学会論文集. 755(VII-30). 85-94 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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