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2005 年度 実績報告書

資源・副産物・廃棄物のフロー分析に基づいた循環型社会指標に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560476
研究機関立命館大学

研究代表者

天野 耕二  立命館大学, 理工学部, 教授 (80167957)

キーワードマテリアルフロー分析 / 循環型社会指標 / 更新性資源循環 / 木材資源 / 炭素収支
研究概要

過年度までに確立された「地域特性と産業構成に着目した社会システムとしての循環度を評価する物質フロー分析手法」を代表的な更新性資源である木材に応用した。特に、建築木材に関わる産業活動に起因する資源と廃棄物の循環、製品の流通形態の違いを適切に表現しながら、日本国内で消費される木材としての資源・副産物・廃棄物の詳細なフロー分析結果から総合的な循環型社会指標の方向性を具体的に示した。さらに、地域あるいは産業における効率的な環境マネジメントのための指針を提言することを目的として、全国47都道府県を対象に産業別の物質フローを把握し、地域経済と環境負荷を構造的に分析できる循環型社会指標を設定し、それらの指標を用いて循環型社会構築へ向けた具体的な課題の抽出を試みた。まず、経済社会をめぐる物質フローを、産業における3つの断面(入口、循環、出口)で切り取り、それぞれの断面を評価するための物質フロー指標を提示した。物質フロー指標には3つの指標を組み合わせた総合指標も含まれる。本研究では、産業を通過する物質の代謝について、入口、循環、出口の3つの断面から連続的にスライスしたことで、対象としたシステム全体を最も良好にするための手段を個々の切り口の評価と照らし合わせて議論することができるようになった。また、物質フロー指標で捉えきれていない環境側面は、自立循環指標を用いて評価することができた。加えて、都道府県・産業単位に分割して評価したことによって、地域経済のいずれの断面において重点的に環境対策をすべきかが構造的に把握できるようになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 建築分野における木材の需給バランスを考慮した炭素収支評価2005

    • 著者名/発表者名
      加用千裕, 天野耕二, 島田幸司
    • 雑誌名

      環境システム研究論文集 Vol.33

      ページ: 115-124

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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