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2004 年度 実績報告書

ガラス管担体薄膜光触媒を用いた難分解性有機汚濁水の浄化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560477
研究機関秋田工業高等専門学校

研究代表者

羽田 守夫  秋田工業高等専門学校, 環境都市工学科・教員(教授) (60005478)

キーワード光触媒 / フミン酸 / 色度水 / 難分解性有機物 / 光照射 / TOC / 栄養塩
研究概要

平成16年度は、15年度の研究を発展させると共に、蛍光灯も用いた光照射に伴う藻類と栄養塩の動態に関しても検討を行った。主な結論は以下の通りである。
まず人工フミン酸の分解に関して、ブラックライトの分解速度係数に関する温度係数は1.034と確認された。光源の違いに関しては、ケミカルランプよりもブラックライトの方が速度係数は約2倍大きい結果が得られた。また光源のワット数の影響では、約0.4乗に比例して速度係数は増大する結果となり、大きな光源を用いる利点は少ないことが分かった。一番大きな影響を持つのは膜面積であり、この1.3〜2.3乗に比例する結果が得られた。初期濃度は光の透過に大きな影響を与え、速度係数はほぼ初期濃度に反比例することが分かった。従って、薄膜光触媒法は、濃度の小さな排水の処理に適していることが確認できた。
本研究で用いた人工太陽灯でのフミン酸の分解速度係数は、他の光源(ケミカルランプ、ブラックライト)に比べて1/2から1/4の大きさであった。自然水でも同様で、使い方は限定されるが水処理への応用も可能であることが認められた。
次に、栄養塩の除去に光触媒法が適用できるかどうかの検討を行った。その結果、蛍光灯の照射で藻類は増殖し、それに比例して総窒素の除去が期待できることが分かった。同時にCODは上昇するが、光触媒とブラックライトを併用することで分解でき、CODの除去も可能であった。このように、時間はかかるが蛍光灯、ブラックライト及び光触媒を組み合わせることにより栄養塩の除去もある程度可能であることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ガラス管担体光触媒を用いたフミン酸・高色度水の分解2004

    • 著者名/発表者名
      松井光太郎, 羽田守夫, 肴倉宏文
    • 雑誌名

      平成15年度土木学会東北支部技術研究発表会講演概要

      ページ: 772-773

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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