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2003 年度 実績報告書

セルオートマトンによる構造形態の自律的生成

研究課題

研究課題/領域番号 15560500
研究機関日本大学

研究代表者

三井 和男  日本大学, 生産工学部, 助教授 (80130615)

キーワードセルオートマトン / ニューロンモデル / ヒューリスティック / 形態解析 / 最適化 / 自己組織化
研究概要

本研究は,発見的手法としてのセルオートマトンを構造のフォルムの決定やシステムの制御に適用する手法について研究することを目的としている。今年度は,種々の形態創生の問題を数学的に整理し,セルオートマトンをこれらの問題に対する最適化の数理モデルとして提案することができた。その結果として非線型最適化問題の解析法としてのセルオートマトンの近傍則の開発と幾つかの問題への応用を行うことができた。さらにここで開発された「ニューロンモデル」と呼ぶ近傍則を拡張し,周期外力のような時間的に変動する外力下の形状決定問題に有効性も明らかとなった。また,固有振動数あるいは固有振動モードを制御する問題の形状決定問題,さらには特別な機能を有する構造形態の設計問題等さまざまな問題への可能性を検討できた。以上を箇条書きにまとめると以下に示すとおりである。
1)形態創生問題の数理モデル
発見的手法によって解析することを前提として最小重量問題,最大剛性問題,固有振動数制御問題などを整理し,数理モデルを確立した。
2)形態創生問題のセルオートマトン
セルオートマトンの持つ自己組織化の性質を用いて,効率的に解析する手法を開発した。
3)動的外力下の形態創生問題への適用
ニューロンモデルによる近傍即を用いて動的外力下の形態創生問題を解析し,その適用性と有効性を示すことができた。
4)振動問題への応用
固有振動数制御問題への近傍側の拡張を検討し,これらの問題へ適用可能性を検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 三井 和男: "構造形態を自律的に生成するセルオートマトン"情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用(TOM8). Vol.44 No.SIG 7. 118-126 (2003)

  • [文献書誌] 三井 和男: "セルオートマトンによる図形の最適分割"計算工学論文集. Vol.8. 905-906 (2003)

  • [文献書誌] 曽我部博之, 三井和男: "3次元構造システムの自律的生成"日本建築学会大会学術講演梗概集. 267-268 (2003)

  • [文献書誌] 三井和男: "周期外力を受ける構造システムの形状最適化"日本機械学会第16回計算力学講演会講演論文集. 367-3683 (2003)

  • [文献書誌] 三井和男: "周期外力を受ける構造システムの形状最適化"日本建築学会 情報・システム・利用・技術シンポジウム. 221-222 (2003)

  • [文献書誌] 曽我部博之, 三井和男: "セルオートマトンによる3次元構造物の自律的生成"日本建築学会 情報・システム・利用・技術シンポジウム. 205-206 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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