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2003 年度 実績報告書

建物群による道路交通騒音減衰量の予測方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560513
研究機関九州大学

研究代表者

藤本 一壽  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (90112309)

研究分担者 穴井 謙  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助手 (10325467)
キーワード道路交通騒音 / 超過減衰 / 騒音伝搬 / 模型実験 / 騒音予測 / 盛土道路
研究概要

本研究は、(1)高架道路や盛土・切土道路など、沿道とレベルが異なる道路に面した地域における建物群による道路交通騒音減衰量の予測方法を提案し、(2)それに基づく騒音予測プログラムを開発して公開するとともに、(3)開発したプログラムを応用した騒音予測シミュレーションを行い、道路構造や沿道の建物配置のプロトタイプごとに沿道における騒音レベルの分布状況を提示することを目的としている。
本年度は研究目的(1)を行った。これまで、平面道路に面した戸建て住宅地を対象とした住宅群による道路交通騒音減衰量を予測する独自の方法を提案してきたが、これを音源の高さが変化する場合にも適用できるよう拡張することを目指した。すなわち、音源、受音点ともに高さ0.5m点にある場合の騒音減衰量をベースにして、音源の高さが変化したときの騒音変化分を加算するという考え方に基づいて、音源の高さを考慮した騒音減衰量の予測式を提案した。そして、模型実験により、提案した予測式の有効性を検証した。ただし、音源や受音点が建物高さに近づくと予測式はやや小さめの減衰量となる(騒音が減衰しない)傾向が認められるため、予測精度を向上させるにはこの点を改善する必要がある。
提案した予測方法は、平面道路だけでなく盛土道路に面した地域においても特定点の騒音を求めることが可能であり、実際の建物配置に対応した騒音レベル分布が得られ、より現実に即した環境評価が可能である。また、簡単なパラメータだけで予測でき、「騒音に係る環境基準」で規定されている、地域の環境基準の達成状況を面的に把握するという新しい環境評価方法への適用も容易である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 礒谷賢志, 穴井 謙, 藤本一寿: "戸建て住宅群による道路交通騒音減衰量の予測-音源の高さが変化する場合-"日本建築学会研究報告 九州支部. 第43号・2. 69-72 (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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