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2004 年度 実績報告書

温暖地における高断熱住宅の低負荷冷房法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560514
研究機関北海道工業大学

研究代表者

鈴木 憲三  北海道工業大学, 工学部, 教授 (70002235)

キーワードキーワード / 冷房 / 断熱住宅 / 省エネルギー / シミュレーション / 通気層
研究概要

本年度、関西(京都、神戸)と北海道(北見)において住宅のエアコン使用状況を調査した。北見では昨年調査した会津若松と同じく外気温が25℃を越えると朝からエアコンを使用し、室温は26〜27℃に設定されていた。一方関西では日中の利用は少なく、夕方から就寝前後だけ使用され、設定室温も28〜30℃であった。このため関西では短時間の高負荷運転が多く見られた。アンケート調査結果からは暑さに対する慣れやエアコン使用に対する健康上の危惧、上下温度差等の不快感等が利用を控えている理由であることがわかった。したがって関東以北では連続的なエアコン使用による低負荷冷房の普及の可能性は高いが、関東以西では非常に困難な見通しを得た。
昨年会津若松の実測から明らかになったエアコン低負荷運転時の効率の低下(インバータ制御の範囲を超える)は北見や京都の1軒では起きなかった。そこではエアコン1台で全室冷房しているためである。高断熱住宅では2階ホールなどに設置し連続的に室温を保つことが効率的にも望ましいことがわかった。
鹿児島大赤坂教授の作成した通気層のある外壁の非定常伝熱計算サブプログラムを昨年度作成した「室温及び負荷変動解析プログラム」に組み込み、従来より通気層の遮熱・断熱性能の定量化の精度を向上させることができた。また床に冷温水を流して放射冷房する場合の解析プログラムも完成することができた。これらプログラムを使ってエアコンの効率的な利用法について整理した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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