研究課題
魅力的な都市には人々の生き生きとした活動がある。物的空間だけで魅力ある都市景観を形成することは困難であり、活気あるアクティビティが存在して初めて都市は輝きを増し、都市活性化にも資する成果を生むことができる。街路、広場などの公共空間は、都市におけるアクティビティの主要舞台である。従って、都市景観形成に当たっては、公共空間の物的改善に加えて、その利活用を適切にコントロールする手法の確立が必要不可欠である。本年度は、上記のような問題意識に基づき、次の手順で公共空間利活用の実態及び制度の調査・分析を行った。(1)千葉市中心市街地に位置する中央公園及び中央公園プロムナード歩道において、昨年度に引き続き、オープンカフェとパラソルギャラリーの実験を行い、現行制度下における公共空間利用の可能性と課題を検証するとともに、公共空間の利活用が生み出す賑わいの実態と都市活性化に対する効果を調査・分析した。(2)ニューヨーク市(米国)において、オープンカフェ(Sidewalk Cafe)関連の条例とデザインコードを収集し、さらにフィールド調査を行い、公共空間利用コントロールの運用実態を分析・検討した。(3)ソウル市(韓国)において、清渓川復元事業のプロセスと波及効果を調査し、河川を含んだ公共空間の利用可能性を検討した。(4)ヨーテボリ(スウェーデン)で開催された国際会議Urban Life 2005において、千葉市中心市街地で行ってきた実験の関連プロジェクトの成果を発表し、各国の研究者及びプランナーと研究討議を行った。
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日本建築学会関東支部研究報告集II 76
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Proceedings : Life in the Urban Landscape, Gothenburg, Sweden
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日本建築学会大会学術講演梗概集・都市計画
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