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2003 年度 実績報告書

都市形態形成の確率論的モデル

研究課題

研究課題/領域番号 15560528
研究機関東京工業大学

研究代表者

青木 義次  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80159300)

キーワード都市形態形成 / 土地利用 / サスティナブル / 確率的モデル / 連担性 / ゾーニング / シミュレーション実験 / 空間相関関数
研究概要

1.都市内の活動主体(住民・民間企業等)の活動の確率論的モデル化を行い,所有する土地の用途の選択に関しロジットモデルと類似した定式化が可能であることが分かった。これをもとに、土地利用の確率的変化を記述する都市形態形成の動的挙動をモデルの用件を整理し、土地利用分類が2種類のもっとも単純なケースの基本的モデルを構築した。
2.この基本モデルを用いて、「サスティナブルな都市状態」を確率的動的平衡状態として明確な定義を与えることを試み,全く変化しない都市形態ではなく,確率的に「ゆらいだ」安定状態としてモデル化した。また、その機構を理論的に解明し、その存在条件を求めた。
3.「サスティナブルな都市状態」への誘導方法を検討するため、都市における土地利用の連担性を表す尺度を構成するとともに、ある条件下では規制等をしなくとも連担性が増加し、自然にゾーニングが形成される可能性があることを理論的に示した。
4.基本モデルでの確率的推移過程のシミュレーション・プログラムを構築し、シミュレーション実験を通じて,上記の理論的結果を再確認した。
5.基本モデルでのパラメータの意味を明確化するため、実際の都市データで計測しうる量と、基本モデルから得られる量の対応関係を調べる必要がある。その第一歩として、土地利用の空間相関関数の導出を試み、1次元空間モデルにおける空間相関関数形を求めた。
6.上記の1次元空間モデルにおける空間相関関数と実際の都市の土地利用データより計測した空間相関関数とには不一致が見られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 青木義次: "空間相関関数の確率モデルからの導出-1次元都市モデルの場合-"日本建築学会2003年度学術講演梗概集. 計画系F-1. 989-990 (2003)

  • [文献書誌] 青木義次: "用途規制によらないゾーニングの可能性"日本建築学会計画系論文集. 573. 79-83 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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