研究課題/領域番号 |
15560537
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
萩島 哲 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (70038090)
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研究分担者 |
坂井 猛 九州大学, 工学研究院, 助教授 (30253496)
趙 世晨 九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (80304848)
有馬 隆文 九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (00232067)
佐藤 誠治 大分大学, 工学部, 教授 (70113412)
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キーワード | ユトリロ / アイ・カメラ / 都市景観 / 絵画 / シークエンス景観 / 注視時間 / 視点場 |
研究概要 |
第1年度は、静止画像としての絵画の注視実験を行った。またその絵画が描かれた地点の現地調査を実施した。なお、心理量の測定は、室内実験を採用しており、アイマークレコーダによる注視行動実験を数値化したものを採用する。現地調査は、既に予備調査を実施して概要を把握しているパリのモンマルトルである。 1)フィールド調査の対象景観のビデオ撮影(担当:有馬・佐藤):モンマルトルの市街地内の典型的な道路及び運河沿いの広場を軸方向に歩きながらビデオ撮影した。 2)ユトリロの絵画注視の実験室内の実験(担当:坂井・趙):ユトリロが描いた14点を、アイマークレコーダで装備した被験者に提示し、その視線移動の注視点、注視時間、視線の動きを調べた。 (1)通りの奥行方向に注視点が集中すること、最も注視される構成要素は、建物であること、距離景では超近景であること、人や街灯、樹木などの添景要素はよく注視されること、「文字」の看板にはよく注視されることがわかった。 (2)シンボリックな建造物景観では、樹木の注視が比較的多いこと、道路と建物のパースペクテイブな景観では、じょじょに中景から遠景要素に注視される傾向にあること、D/Hでみると、値が大きいほど、遠くを注視していることがわかった。
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