研究課題
基盤研究(C)
(1)リユースシステムに必要な建築的構成方法の把握鋼構造建築システムのうち、工業化、仮設性というリユースに不可欠な観点を有する建築群を対象に、躯体の接合方法や各部分の構成方法などについて図面収集・ヒアリング調査から実態把握を行い、解体・分解容易性、移設・再築性についての評価を試みた。具体的な対象は、プレファブ住宅や、システム建築あるいは規格建築と呼ばれる構成材を標準化した仮設性を有するもの、さらには本設でありながらも使用期間が限定されている建築物(期限付き建築)である。(2)リユース材の流通性・市場性の把握上記対象システムのうち、生産実績及びリユース材の発生頻度の高いプレファブ住宅、規格建築に対し、リユース材の回収方法、構成材のクリーンアップ方法、リユース回数から見た構成材のライフサイクルコスト、リースシステムの可能性、他用途建築物への適用性などについて実態把握と問題点の明確化を行い、リユースシステムの運用に必要な要素を整理した。さらに、他産業のリユースシステムを把握し、有効となる方策を明らかにした。(3)リユース市場の成立条件とリユース建築の企画・設計手法の因果関係の把握リユースシステムを運用する市場形成について、既に実績を有する北米のUBMA協会に対してヒアリング調査を行い、取引方法、情報交換などの流通ツールを把握するとともに、協会が推奨するリユース建築の企画・設計手法の実態及び我が国への適用可能性について明らかにした。(UMBA : The Used Building Materials Association of North America)(4)リユースシステム全体のコスト分析リユース材の流通性・市場性の検討から得られたシステム運用に必要な要素に対して、新規構成材製造段階から最終的な廃棄処分段階までに要するコストを算出し、クリーンアップのレベル、リユース回数、部材・部品のリースの有無などをインジケータとする流通モデルを提示した。さらに、コストと資源利用効率・資源生産性などの環境効率指標とのバランス関係を明らかにし、リユースシステムの市場性について実際の運用に向けての検討を行った。
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Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, AIJ E-1
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Proceedings of the 2005 World Sustainable Building Conference in Tokyo Paper No.10-027
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日本建築学会大会学術講演梗概集 E-1
Proceedings of the 2005 World Sustainable Building Conference in Tokyo
ページ: Paper No. 10-027 p 2964-2969