研究課題/領域番号 |
15560542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 北海道工業大学 |
研究代表者 |
大垣 直明 北海道工業大学, 工学部, 教授 (90048041)
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研究分担者 |
谷口 尚弘 北海道工業大学, 工学部, 助教授 (80337013)
細川 和彦 北海道工業大学, 工学部, 講師 (10347750)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 除雪カルテ / 除雪苦労意識 / 除雪量 / 雪捨て場までの距離(排雪距離) / 除雪労力 / 雪対策 / 雪の据え方 / 除雪ボランティア制度 |
研究概要 |
1.研究内容 北海道は寒冷積雪地域であり、住民は冬期間膨大な除雪作業を余儀なくされている。本研究では住民の除雪作業の軽減を目的として、「地区除雪カルテ」と「個別除雪カルテ」を作成し、地区および各家庭の除雪状況を詳細に把握し、その状況を評価するとともに、除雪苦労軽減の方策を検討するものである。これらのカルテの作成にあたって、札幌市手稲区内にある2地区の戸建住宅地を対象とし、夏季および冬季観察調査と住民に対するアンケート調査を実施し、カルテの基礎データとした。対象地区の戸数は地区1 59、地区2 67である。これらの結果から、「地区除雪カルテ」4枚と「個別除雪カルテ」49例を作成し、分析した。 2.研究成果 1)「地区除雪カルテ」は観察およびアンケート調査結果を地理情報として地図上に表現し、除雪問題の地理的分布を可視化したものである。このカルテから除雪問題が集中しているエリアを発見することができ、それに対する対策を検討する際に有効な手段となりうることを明らかにした。 2)「個別除雪カルテ」各家庭ごとの雪処理評価表とバックデータから成っており、除雪に関係する多くの要因を1枚のシートに記入したものである。その中で根幹をなすのは「除雪苦労意識と外的要因」および「雪の捉え方と内的要因」の得点化による評価であり、個々の除雪条件と解決策を検討することが可能である。その評価結果から、いくつかの除雪対応パターン(一般化)を抽出することができた。 3)除雪苦労意識は除雪エネルギー(除雪量×排雪距離)の大小を反映していない。従って、除雪苦労意識ののみで除雪苦労を計ることはできない。
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