研究課題/領域番号 |
15560554
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研究機関 | 西日本工業大学 |
研究代表者 |
福田 晴虔 西日本工業大学, 工学部, 教授 (00047135)
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研究分担者 |
北村 速雄 西日本工業大学, 工学部, 教授 (80069814)
西岡 弘 西日本工業大学, 工学部, 教授 (20352221)
九十九 誠 西日本工業大学, 工学部, 講師 (90131797)
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キーワード | 洞岡村住宅地 / 官営八幡製鐵所 / 旧若松市 / 渡邊 巌 / 大町市長 |
研究概要 |
<平成16年度の計画>は 第一は、洞岡村住民への聴聞調査もしくはアンケート調査の実施、第二は、増改築の実態について実測調査と基礎資料としての土地・建物に関する登記簿謄本の収集・整理・分析を行うこと、第三は、国内外の事例研究の資料収集を行うことの三点であった。 <実績> 1.アンケート調査は住民の高齢化のため記入・回収の困難が予想されたため、聴聞調査に切り替えた。住民基本台帳を基本にして、年齢・性別・居住歴・健康状態から対象住民を決定、相手の都合を聞きながら実行した。住民基本台帳と共に聴聞調査の基礎となる土地・建物の所有状況や増築の動きを詳細にみるため、土地・建物の登記謄本を全戸にわたって収集・整理した。これによって土地・建物の所有変遷を詳細に追求することが可能となり、再生計画への貴重な資料が入手できた。聴聞調査の結果、建物の老朽化が着実に進行していること、さらに入居者の高齢化、独居化は土地・建物の維持管理を著しく困難にしており、早急な対応が求められている。 2.増改築の実測調査については、現在も居住していたため了解を得られるのが大変困難であったが、これまでの地区に対する行事参加協力等の姿勢を高く評価され、最初に2階建てに増築した2軒について、「増築平面」「増築外観立面」の実測調査を完了した。「室内外の写真」「実測図面」が完成使い方の聴聞調査と併せて、貴重な資料を収集できた。 3.国内外の事例については、日本建築学会都市形成史委員会や日本都市学会会員との交流を通じて海外の事例収集を行っている。国内については北九州市の市街地整備課との連携を通じ全国的な事例収集を現在も続行中である。
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