研究概要 |
明治初期にお雇い外国人として活躍したアイルランド人技師、ウォートルス三兄弟:トーマス・J・ウォートルス(Thomas James Waters,1842-1898)、ジョン・A・R・ウォートルス(John A.R.Waters,1846-1902)、J・H・アーネスト・ウォートルス(J.H.Ernest Waters,1851-1893)のその後の冒険技術者としての活動を明らかにするため、以下の研究活動を行った。 1.コロラド州(米国)における調査(平成15年6月および11-12月) コロラド公文書館、デンヴァー公立図書館、コロラド歴史協会図書室においてウォートルス兄弟に関する資料を収集した。 末弟アーネストが設計したとされる旧リオ・グランデ・サザン鉄道のコロラド州デュランゴに現存する施設を見学した。 コロラド鉱山学校アーサー・レイクス図書館において兄弟が関与した鉱山に関する資料を収集した。 2.ウェリントン(ニュージーランド)における調査(平成16年1-2月) 国立図書館アレクサンダー・ターンブル図書室において長兄トーマスに関する資料を収集した。 同図書館新聞室において1880年代90年代に発行された地方紙からトーマスに関する資料を収集した。 3.工学系専門誌の調査(通年) 東京大学総合図書館、同地球システム図書室、福山大学図書館において、イギリスおよびアメリカで1880年代90年代に発行された土木専門誌、鉱山専門誌からウォートルス兄弟に関する資料を収集した。 4.第6回国際鉱山ヒストリー会議に出席(平成15年9月) "The Waters Brothers : Their Mining Business in the United States"を口頭発表し、内外の鉱山史研究者に情報を求めた。
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