• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

B2,L2_1型金属間化合物の点欠陥構造およびその材料物性との相関性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15560575
研究機関大阪府立大学

研究代表者

古我知 峯雄  大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (90079046)

キーワードCo_2FeAl合金 / ホイスラー相 / B2相 / 強磁性 / 平均磁気モーメント / 点欠陥 / 長範囲規則度 / 規則・不規則相転移
研究概要

本年度はCoFe_<1-x>Al_x(0.1【less than or equal】x【less than or equal】0.9)合金のB2相およびホイスラー(L2_1)相における点欠陥と磁性挙動との相関を密度・X線回折・電気抵抗・SQUID磁性測定に基づき調べた。
まず本系の1000℃までの相図を求めた。その結果、B2相は全組成域で広く存在し、ホイスラー相は0.4【less than or equal】x【less than or equal】0.6の組成域でおよそ,700℃以下で安定に形成される事、また空孔濃度は極めて低く主要な点欠陥は不正原子である事、が分かった。次にB2相域での磁性挙動については、平均磁気モーメントが組成xの増加と共に直線的減少を示す事、および急冷温度の増加に伴い減少する(x<0.4)または一定となる(x【greater than or equal】0.4)事が分かった。一方ホイスラー相では、いずれの組成でも顕著な急冷温度依存性は認められずB2相とほぼ同じ値となった。
B2相域での急冷温度に伴う磁性の変化は、前年度とりあげたB2Co_<1-c>Fe_c合金における磁性挙動と良く似ており、x<0.4では昇温に伴いCoサイトとFe(Al)サイト間での原子配列の不規則化が起る事により磁気モーメントが減少すると理解される。また組成依存性については、2002年ハーフメタルホイスラー合金の磁性に関し第1原理計算に基づき提唱されたモデル(Slater-Pauling曲線)で良く再現できる事を示した。更に、ホイスラー相での磁性挙動の実験結果は、FeサイトとAlサイト間での不規則化が磁性に影響を与えない事を示唆しており、最近の理論的研究を支持するものとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Magnetism and point defect in B2-type CoFe alloys.2005

    • 著者名/発表者名
      M.Kogachi, N.Tadachi, H.Kohata, H.Ishibashi
    • 雑誌名

      Intermetallics 13

      ページ: 535-542

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Structural properties and magnetic behavior in the pseudobinary alloys CoFe-CoAl.2005

    • 著者名/発表者名
      N.Tadachi, H.Ishibashi, M.Kogachi
    • 雑誌名

      Mat.Res.Soc.Symp.Proc. 842

      ページ: S5.5.1

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi