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2004 年度 実績報告書

機能性銅-希土類合金の材料評価および酸化物系のポテンシャル相図の作成

研究課題

研究課題/領域番号 15560647
研究機関関西大学

研究代表者

大石 敏雄  関西大学, 工学部, 教授 (80026145)

研究分担者 桑原 秀行  (財)応用科学研究所, 第1研究室, 室長(研究職) (90132795)
キーワード熱力学 / 銅-希土類合金 / 相互作用係数 / 溶解度 / 炭素 / Sm_2O_3-Cu_X系 / ポテンシャル相図 / 酸素分圧
研究概要

リードフレームに代表される電子機能材料として銅合金に要求される主なものは強度と導電性であり、現在Ag, Sn, Cr, Zrなどを少量添加した析出強化合金が造られているが、強度、導電性をともに十分に満足する合金を得るには到っていない。本研究は合金材として種々のRE(RE:希土類)金属を添加した新しい銅合金の開発を目指している。本年度に行った研究として以下のように要約される。
1)昨年度に引き続き、グラファイトるつぼを用い溶銅中のPrと炭素の相互作用に関する研究を行った。飽和溶解度以下の種々のRE濃度の銅-希土類合金をグラファイトるつぼにて溶解し、急冷試料の希土類および炭素分析を行い1473,1573,1673Kの3温度で相互作用母係数ε、相互作用助係数eを求めた結果、前年度に行ったY, La, Nd, Gdと同様、相互作用係数に温度依存性は見られず、
ε^<Pr>_C=-27.3(e^<Pr>_C=-0.051) (1473-1673K)
を得た。
2)Yに関する1)の研究中にすでに発表している溶銅中の炭素とイットリウムの溶解度の結果に疑問が生じ、再度炭素飽和下におけるYの溶解度測定を行い、新たに以下の溶解度を得た。
log(mass%Y)=1.453-1073/T (1473-1723K)
3)熱重量分析(TG)および示差熱分析(DTA)により種々の酸素分圧下(p_<O2>=0.01,0.21および1.0atm)において、Sm_2O_3-Cu_XO系のポテンシャル相図を作成した。その結果、各酸素分圧における相関係と共晶温度、偏晶温度ならびにそれらの組成を決定した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] H_2-N_2混合ガスによるFe-Cr合金に関する熱力学的研究2005

    • 著者名/発表者名
      細野博志
    • 雑誌名

      日本金属学会誌 (発表予定)

  • [雑誌論文] 溶銅中の希土類と炭素の相互作用2005

    • 著者名/発表者名
      大石敏雄
    • 雑誌名

      資源と素材 (発表予定)

  • [雑誌論文] Hydrogenation and Dehydrogenation Properties of R_HNi_5(R_H=Heavy Rare Earth) Binary Intermetallic Compounds2004

    • 著者名/発表者名
      H.Senoh
    • 雑誌名

      Materials Transactions 45

      ページ: 292-295

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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