研究課題
基盤研究(C)
1.研究対象翼模型のナビエ・ストークス数値解析コードに基づくフラッタ解析平成13年度実施の予備解析結果を再整理・吟味した。解析結果では遷音速フラッタ特有のリミット・サイクル振動(LCO)現象を捕らえているが、翼模型中央部の舵面駆動モータ内蔵部分の膨らみで急激な圧力変化を生ずる点に解析上の困難が生じ、解析結果に問題が生じていることが判明した。再解析については次の研究計画で実施する。2.数値結果に基づく数学モデルの検討数学的に誘導した非線形数学モデルに物理的考察を加えてフラッタを生ずる2モードに非線形項を導入した。この結果LCOの分岐特性が風洞実験分岐特性と大変良く一致するように改良された。この結果はデンマークの共同研究者と共同で国際会議に発表した[1]。この結果に基づいて数学モデル構築の方策についてデンマークの共同研究者と協議し、一般座標と一般空気力の非線形関係に着目する数学モデル構築方法が妥当であることが確認された。3.風洞試験模型の改修と遷音速風洞試験による成果翼模型に対して舵面支持部分の外板つなぎ部分、リブ(小骨)位置の外板部分などの亀裂を補修した。福井大学と宇宙航空研究開発機構との共同研究として、同機構の遷音速風洞を使用して翼模型によるフラッタ試験を実施した。試験では非制御状態と制御状態に対して翼模型の前縁舵面を利用して翼模型を加振し,分岐データを取得した。その結果、制御状態に対して亜臨界動圧での安定境界およびリミットサイクル振動(LCO)を実験的に確認することに成功した。非制御のフラッタ動圧を超える動圧で制御フラッタ動圧以下でもLCOが発生することを確認したのはこの試験が国際的に始めてである。また、非制御状態での亜臨界動圧で、励振された翼が加振源除去後に一時的にLCOに留まった後に振動が停止するという新たな現象が得られた。
すべて 2006 2005 2004 2003 その他
すべて 雑誌論文 (15件) 図書 (1件)
Proceedings of the International Conference on Computational and Experimental Engineering and Sciences, Keynote Lecture, Chennai, India
ページ: 1710-1715
Proceedings of the 25th International Congress of the Aeronautical Sciences, Hamburg, Germany
Proceedings of the JSASS 19th International Sessions, 43rd Aircraft Symposium
ページ: 184-187
Proceedings of the JSASS 18th International Sessions, 43rd Aircraft Symposium
Proceedings of the 24th International Congress of the Aeronautical Sciences
ページ: 1-8
KSASS-JSASS Joint Symposium on Aerospace Engineering. 42nd JSASS Aircraft Symposium 1
Proceedings of 4^<th> PKNU-UoF International Symposium on Advanced Mechanical Engineering 1
ページ: 282-289
Proceedings of the 24th International Congress of the Aeronautical Sciences 5.10.3
ページ: 1-5
Proceedings of the JSASS 18th International Sessions, 42nd Aircraft Symposium
Proceedings of International Conference on Physics and Control 2003 1-1
ページ: 195-199
Proceedings of JSASS 17th International Sessions, 41st Aircraft Symposium
ページ: 21-24
Proceedings of Pukyong National University - Fukui University International Symposium 2003 for Promotion of Research Cooperation
ページ: 10-15
Proceedings of JSASS 17th International Sessions
