• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

資源循環型社会を指向した収集・運搬システムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560709
研究機関東京都立大学

研究代表者

小泉 明  東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80137025)

研究分担者 稲員 とよの  東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (60154259)
山崎 公子  東京都立大学, 工学研究科, 助手 (80087254)
荒井 康裕  東京都立大学, 工学研究科, 助手 (50326013)
キーワード循環型社会 / 静脈物流 / 家電リサイクル / 収集・運搬システム
研究概要

合理的なリサイクル社会を構築するためには,循環資源を収集・運搬する静脈物流システムをいかに効率的なものにするのかが重要な課題となっている。本年度の研究では,廃棄物の処理やリサイクルを支える静脈物流に焦点を当て,施設配置問題及び輸送問題を解くための最適化手法の検討や,静脈物流システムの効率性に関する評価を試みた。
まず,家電リサイクルの回収システムにおける施設配置問題及び輸送問題を解くため,線形計画法を内在化させた遺伝的アルゴリズム(GA)を提案し,その有用性を検証した。具体的には,まず家電リサイクルの回収システムを発生ノード,中継ノード及び最終ノードから構成されるネットワークモデルとして定式化した上で,東京都を対象としたケーススタディを行い,対象地域に回収拠点をいくつ,どこに設ければ望ましいのか,また,どの施設に,どれくらい運搬すれば良いのかといった計画代替案を提示した。
また,資源循環型社会の構築や環境保全対策の観点から,上水道及び下水道の汚泥処理処分システムの統合管理を提案した。具体的には,まず浄水場で発生した汚泥(浄水発生土)を下水処理場へ運搬するための輸送方法を検討した上で,処理,有効利用,埋立処分の各過程を含めた統合管理システムのモデル化を行った。そして,上・下水道の汚泥処理・処分に関わる経済性に着目し,各々の汚泥処理を(a)従来通り個別に行う場合(以下,個別方式と呼ぶ)と,(b)汚泥統合管理システムの下で展開される場合(以下,統合方式と呼ぶ)との費用試算を行った。統合方式における浄水発生土の輸送方法として,車両輸送及び専用管渠を想定し,個別方式の総費用と比較した結果,浄水場が小規模で,かつ下水処理場までの輸送距離が短い時には,統合方式が個別方式に比べ,経済的に有利であること等を示した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 遺伝的アルゴリズムによる静脈物流の最適化計画に関する研究-家電リサイクルにおける回収システムを対象として-2004

    • 著者名/発表者名
      荒井康裕, 小泉明, 稲員とよの, 前田雅史
    • 雑誌名

      環境システム研究論文集 Vol.32

      ページ: 225-233

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 上下水道における汚泥統合管理システムの経済性に関する一考察2004

    • 著者名/発表者名
      荒井康裕, 小泉明, 坂本大祐, 木村直人, 郷田昭一, 野村淳一
    • 雑誌名

      第55回全国水道研究発表会講演集

      ページ: 272-273

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] GAを用いた静脈物流計画の最適化に関する一考察2004

    • 著者名/発表者名
      荒井康裕, 小泉明, 稲員とよの
    • 雑誌名

      土木学会第59回年次学術講演会講演概要集 第VII部門

      ページ: 407-408

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ごみ広域処理の地区集約における組合せ最適化問題へのGA適用と改良2004

    • 著者名/発表者名
      荒井康裕, 稲員とよの, 小泉明
    • 雑誌名

      第15回廃棄物学会研究発表会講演論文集

      ページ: 293-295

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 混合IPモデルによるし尿・浄化槽汚泥の広域処理計画に関する一考察2004

    • 著者名/発表者名
      西出成臣, 荒井康裕, 小泉明, 田崎滋久
    • 雑誌名

      第15回廃棄物学会研究発表会講演論文集

      ページ: 296-298

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Optimal Planning of Reverse Logistics Using Genetic Algorithms2004

    • 著者名/発表者名
      ARAI Yasuhiro, KOIZUMI Akira, INAKAZU Toyono
    • 雑誌名

      Proceedings of the 3rd. Seoul-Tokyo International Symposium of Water and Environmental System

      ページ: 38-45

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi