研究課題/領域番号 |
15570002
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
澤村 京一 筑波大学, 生物科学系, 講師 (90247205)
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研究分担者 |
佐藤 玄 杏林大学, 医学部, 講師 (70301299)
小熊 譲 筑波大学, 生物科学系, 教授 (90114074)
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キーワード | ショウジョウバエ / ゲノム / 種間雑種 / 単為生殖 / 分子マーカー / 染色体逆位 / 生殖的隔離 / 種分化 |
研究概要 |
アナナスショウジョウバエとパリドーサショウジョウバエには、単為生殖をする系統が知られている。アナナスショウジョウバエのImpaternate yellow(IM y)系統♀とパリドーサショウジョウバエのBisexual bridge(BR)系続♂を交配し、F_1♀を得た。F_1♀は単為生殖によってF_2♀を産生する。F_1♀の減数分裂では組み換えが生じ、卵核(核相はn)の倍化・融合によってF_2♀(2n)が形成される。そのため、F_2♀は2種のゲノムをモザイク状にホモ接合で持っていると考えられる。単一のF_2♀に由来する雑種後代(モザイクゲノム系統)を約300作製した。この中70系統について、以下の調査を行った。 (1)各系統のゲノム組成を明らかにするために、20個のRAPD(Random Amplified Polymorphic DNA)プライマーを用い、54個の分子マーカーを設定した。ソフトMAPLを利用して、大まかな連鎖地図を作成した。(2)細胞学的位置の明らかなマーカーを連鎖地図のアンカー(錨)として用いるために、系統間に存在する染色体逆位を利用した。(3)同様の目的で、分子マーカーとしてRFLP(Restriction Fragment Length Polymorphism)マーカーを導入した。各染色体腕に最低1個のマーカーを設定することができた。
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