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2005 年度 実績報告書

蘚苔類の分類体系の再検討-頂端分裂細胞の分裂様式と分子データからのアプローチ-

研究課題

研究課題/領域番号 15570079
研究機関広島大学

研究代表者

出口 博則  広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60117017)

研究分担者 山口 富美夫  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60244290)
坪田 博美  広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10332800)
古木 達郎  千葉県立中央博物館, 上席研究員 (40250146)
キーワードコケ植物 / Vandiemenia / Mizutaniaceae / シャクシゴケ / フタマタゴケ目 / タイ類 / ウロコゴケ亜綱 / 分子系統
研究概要

本年度はフタマタゴケ亜目の分子系統学的研究を重点的に推進し,同亜目内の4科(Aneuraceae, Metzgeriaceae, Mizutaniaceae, Vandiemeniaceae)の系統関係を明らかにした.試料収集はマレーシア(古木達郎)および日本(四国地方)(出口博則)で行った.葉状苔と茎葉苔の中間的な形態をもつという点からも苔類の分類体系を構築する上で重要な群である.研究の結果,rbcL遺伝子の塩基配列にもとついて系統樹を作成し,系統解析を行った(出口博則・坪田博美・古木達郎).得られた系統樹から,Mizutaniaceaeを除くMetzgeriineaeは単系統群であることが強く示唆された.Aneuraceaeは多系統群,Metzgeriaceaeは単系統群であることが示唆された.VandiemeniaはMetzgeriaceaeの姉妹群となった.この結果は,形態観察の結果からも支持された.このことから,VandiemeniaはMetzgeriaceaeの異名に落とすことが妥当であると示唆された.また,Metzgeriineaeに置かれてきたMizutaniaceaeはCalypogeiaceaeツキヌキゴケ科に近縁であることが明らかになり,MizutaniaceaeはMetzgeriineaeではなく,Jungermannialesウロコゴケ目に置くべきであるという結論を得た.本研究の過程で,DNA抽出法の簡便化を図り,成功した.形態学的研究としてシャクシゴケの胞子体の研究を行ない,系統を論じる根拠となる新形質を見出した(出口博則・山口富美夫).

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] A simple procedure for DNA isolation using small quantities of lichen thallus2005

    • 著者名/発表者名
      Tsubota, H.
    • 雑誌名

      Lichenology 4・1

      ページ: 25-28

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Sporophyte anatomy of Cavicularia densa (Blasiaceae).2005

    • 著者名/発表者名
      Shimamura, M.
    • 雑誌名

      Bryologist 108・3

      ページ: 420-427

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 日本産Reboulia hemispahericaの遺伝的多様性、性表現、分枝様式の実体と種の認識2005

    • 著者名/発表者名
      井藤賀操
    • 雑誌名

      Hikobia 14・3

      ページ: 251-261

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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