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2004 年度 実績報告書

深海化学合成生態系に生息するシンカイヒバリガイ類の分類と生物地理

研究課題

研究課題/領域番号 15570080
研究機関長崎大学

研究代表者

橋本 惇  長崎大学, 水産学部, 教授 (90346908)

キーワード深海化学合成生態系 / シンカイヒバリガイ / 形態分類 / 分子分類 / 生物地理
研究概要

平成16年度に新たに公表されたシンカイヒバリガイ類の記載論文を収集した。
また、小笠原海域の海形海山の水深450mの熱水活動域から採集された大型シンカイヒバリガイ類について、シンカイヒバリガイ亜科オオマユイガイ属(新称)の新種オオマユイガイ(Gigantidas horikoshii)としてまとめ、日本貝類学会誌(Venus)に投稿し、平成15年12月6日付けで受理された。論文公表は平成17年4月以降の予定である。平成15年度に未記載種であることが判明したパプアニューギニアのマヌス海盆の水深1700〜2000mの熱水活動域で採集されたシンカイヒバリガイ類については、記載論文執筆に着手した。
平成16年度に予定された南太平洋ラウ海盆で実施された潜水調査船「しんかい6500」潜航調査に参加するため、消耗品などを整備し、9月23日から10月20日にかけて実施された潜航調査に参加した。潜航調査の結果、ラウ海盆の熱水活動はかなり衰退していることが明らかとなった。そのため、今回の調査の主目的であったシンカイヒバリガイ類は死滅しているものが多く、充分な量のシンカイヒバリガイ類のサンプリングはできなかった。しかし、得られたサンプルの形態学的検討を行った結果、ラウ海盆と北フィジー海盆の熱水域で採集され平成6年に新種として記載されたBathymodiolus brevior Cosel, Metivier and Hashimoto, 1994と同定された。今後、軟体部の詳細観察を行い、北フィジー海盆で採集された同種と形態学的比較を行う予定である。また、得られたサンプルの一部については、他の研究機関で遺伝子の塩基配列を調べることになっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A new species of Gigantidas(Bivaivia : Mytilidae)from the vent site on the Kaikata Seamount southwest of the Ogasawara(Bonin) Islands, southern Japan.2005

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto, J., T.Yamane
    • 雑誌名

      Venus(Journal of the malacological society of Japan) 64-1(未定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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