研究課題/領域番号 |
15570088
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
邑田 裕子 摂南大学, 薬学部, 助手 (20167620)
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研究分担者 |
稲冨 由香 摂南大学, 薬学部, 助手 (00258089)
田中 稔幸 岐阜県保健環境研究所, 研究員
邑田 仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90134452)
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キーワード | コショウ属 / 系統解析 / 化学成分分析 / Piper flaviflorum / タイヨウフウトウカズラ / ベトナム:ミャンマー |
研究概要 |
1.資料収集:2004年9月に鹿児島県熊毛郡中種子町の杉林に自生する非常に茎の太いフウトウカズラPiper kadzuraを地下部から採集し、果実部、その他の地上部(葉、茎)、地下部に分けて持ち帰り、化学成分研究用資料とした。また同時に、DNA抽出用サンプルも採集した。また厚生労働省国立医薬品食品衛生研究所種子島薬用植物栽培試験場にて栽培されているコショウ科植物を栽培用、DNA抽出用に分譲して頂いた。研究分担者の邑田仁がベトナムから収集してきたコショウ属植物の種子を播種し3種類が発芽してきた。またその際にコショウ属植物7種類を挿し木用に採取してきたものを摂南大学薬学部附属薬用植物園温室で挿し木したところ、これらも活着しつつある。これらについてはDNA抽出用サンプルも同時に入手している。同時にコショウ科のZippelia begoniaefoliaを採集することが出来たので、系統解析の資料とする予定である。またミャンマーからも2種類のコショウ属植物を採集して来たので栽培を開始している。ミャンマーからは化学成分研究用の資料も採集することができた。 2.系統解析:現在までに入手した資料からDNAの抽出、塩基配列の解析を開始している。 3.化学成分分析:摂南大学薬学部と岐阜県保健環境研究所において、中国雲南省南部産のPiper flaviflorum,タイヨウフウトウカズラP.postersianumについて化学成分の分離、構造解析を開始した。Piper flaviflorumからは8種類(6種類の酸アミド、2種類のリグナン)、タイヨウフウトウダズラからは5種類(フェニルプロパノイド)の成分を単離し、各成分について主にNMRを用いて構造解析を行っている。この結果の一部は第125年会日本薬学会において発表する。また種子島で大量に採集してきたフウトウカズラについては成分の抽出、分析を開始している。
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