研究課題
1.次のような日程でおもに成虫の採集を目的とした調査をおこない、多くの研究材料を得た.1)平成17年5月2日-9日、岡山県岡山市ならびに愛媛県面河、2)5月20日-6月2日、中国陜西省太白山、3)6月20日-7月1日、北海道定山渓、旭川ならびに糠平。2.ロシア中央部ノボシビルスクのシベリア動物学博物館に所蔵されるヒラタハバチ類のコレクションを検し15種を同定した。このうちPamphilius aucupariae Vikbergはロシアから、また他の9種はシベリアのそれぞれの地域から初めての記録であった。3.過去20年にわたる調査によって蓄積された資料をもとに、青森県産のヒラタハバチ類をまとめ、5属27種の分布を確認した。このうち12種は同県から初めての記録であった。さらに青森県を含め本州各県のヒラタハバチ相を比較検討の結果、本州産ヒラタハバチ類が分布パターンから3つのグループに分類できることを指摘した。4.ヒラタハバチ科に近縁なナギナタハバチ類のうち、幼虫がアカマツを食べる東アジア産のXyela属を分類学的に再検討し、2新種を記載、朝鮮海峡の成立年代およびアカマツの分布パターンから、日本産の3種の祖先種が朝鮮半島から分布を広げた時期について推定した.5.日本産ヒラタハバチ類20種の幼虫を図鑑に図示し解説した。6.長野県の北部山地でハンノキ類を食するヒラタハバチ類の幼虫を飼育した結果、3種のヒラハバチを得た。このうち同所的に産する近縁種ナカガワヒラタハバチとキムネヒラタハバチは、卵を産む位置、幼虫が葉を巻く方向、それに成虫の出現時期に違いがあることが分かった。
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Bulletin of the National Science Museum, Tokyo, Series A 32
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