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2003 年度 実績報告書

ヒトインスリン受容体高次構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 15570099
研究機関徳島大学

研究代表者

小畑 利之  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (40325296)

研究分担者 湯浅 智之  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
岸 和弘  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (70284320)
蛯名 洋介  徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)
楠木 正巳  大阪大学, 蛋白質研究所附属生体分子解析研究センター, 助教授 (90135749)
キーワードインスリン受容体 / αサブユニット / 結晶構造解析 / 抗糖尿病薬
研究概要

我が国には約700万人以上の糖尿病患者とさらに700万人余の予備軍がおり、糖尿病は、人類がかかえる最も頻度の高い遺伝性疾患の一つである。低分子経口糖尿病薬の開発のためにも、インスリン受容体の結晶構造解析が待たれている。
ヒトインスリン受容体cDNAは申請者らのグループが1985年クローニングして構造決定を行った(Cell,1985,Ebina et al.)。インスリン受容体はインスリン結合部位であるαサブユニットとチロシンキナーゼドメインを持つβサブユニットからなり、一本のポリペプチドとして合成された後プロセシングされ、S-S結合でα2β2となり、1つのレセプターを形成する。
細胞外ドメインにあるαサブユニットにインスリンが結合すると、細胞内ドメインにあるβサブユニットのチロシンキナーゼが活性化されることによりインスリン作用が発現する。βサブユニットチロシンキナーゼドメインの結晶構造解析はすでに報告されているが、インスリン結合部位である細胞外ドメイン(αサブユニット)の高次構造解析は未だ報告されていない。申請者は、インスリン受容体αサブユニットの高次構造解析のために、cDNAを使ってα全体とβの一部を結合したものをCHO細胞で安定に発現させると、αサブユニットだけがmedium中に分泌される事を発見した(αサブユニットだけを発現させてもmedium中に分泌されない)。更に、精製を容易にするため27アミノ酸のシグナルペプチド切断部位の直後にHisタグを導入してもシグナルペプチドの切断、プロッセシング及びインスリン結合に影響しない事を確認しており、ニッケルキレートカラム、レクチンカラム等を用いての精製に既に成功している。今後、更に高純度大量精製、結晶化、高次構造解析を行うべく研究を継続している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yoshiko Kanezaki: "K_<ATP> Channel Knockout Mice Crossbred with Transgenic Mice Expressing a Dominant-Negative Form of Human Insulin Receptor have Glucose Intolerance but not Diabetes"Endocrine J.. (in press).

  • [文献書誌] Xiuli Wu: "The phosphatidylinositol-3 kinase pathway regulates bladder cancer cell invasion"BJU Int.. 93・1. 143-150 (2004)

  • [文献書誌] Asako Minami: "Increased insulin sensitivity and hypoinsulinemia in APS knockout mice"Diabetes. 52. 2657-2665 (2003)

  • [文献書誌] Toshiyuki Obata: "Use of RNA-interference-mediated gene silencing and adenoviral overexpression to Elucidate the roles of AKT/PKB-isoforms in insulin actions"J.Biol.Chem. 278・30. 28312-28323 (2003)

  • [文献書誌] Yoshiko Kanezaki: "Injection of the insulin receptor alpfa subunit increases blood glucose levels in mice"Biochem.Biophys.Res.Commun. 309・30. 572-577 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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