研究課題/領域番号 |
15570118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 島根大学 (2004) 島根大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
中村 守彦 島根大学, 産学連携センター, 助教授 (20155865)
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研究分担者 |
谷河 精規 島根大学, 医学部, 教授 (60084860)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | ユビキチン / アポトーシス / Bcl-G / Suppressor Factor |
研究概要 |
Monoclonal Nonspecific Suppressor Factor(MNSF)は、抗原非特異的な免疫抑制活性をもつサイトカインである。MNSFの活性サブユニットであるMNSFβは、ユビキチンに36%の同一性を示す8.5-kDaのユビキチン類似ポリペプチド(Ubi-L)とribosomalタンパク質S30との融合タンパク質である。以前に、Ubi-Lが未同定の細胞内タンパク質に共有結合することを認めていた。今回、マウスのT細胞株D10におけるUbi-Lの標的タンパク質を同定する自的で、33.5kDaのUbi-L複合体を抗Ubi-L抗体を利用した、アフィニティークロマトグラフィー等を駆使して精製した。MALDI-TOF-MSによる質量分析の結果、標的タンパク質がアポトーシス誘導に関与するBcl-Gであることを認めた。Ubi-LのC末端のグリシンとBcl-Gの110番自のリシンがイソペプチド結合して、33.5kDaのUbi-L複合体が形成される。Bcl-Gはマウスの睾丸に強い発現を認め、加えて脾臓においても発現していた。コンカナバリンAとインターフェロンγでD10を刺激するとBcl-Gの発現が上昇した。一方、33.5kDaのUbi-L複合体は、脾臓で形成されるが睾丸では検出されなかった。これはBcl-Gの睾丸での高発現とは対照的である。Bcl-Gに対するアンチセンス・オリゴヌクレオチドでD10細胞を処理すると、33.5kDaのUbi-L複合体形成を阻害し、さらに同細胞の増殖反応を抑制した。以上の結果により、Ubi-によるBcl-Gの転写後修飾はT細胞の活性化に関与している可能性が示唆された。
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