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2003 年度 実績報告書

タンパク質アルギニン脱イミノ化酵素によるヒストンの翻訳後修飾とその意義

研究課題

研究課題/領域番号 15570122
研究機関横浜市立大学

研究代表者

山田 道之  横浜市立大学, 総合理学研究科, 教授 (10076995)

キーワード脱イミノ化 / 翻訳後修飾 / ペプチジルアルギニンデイミナーゼ / ヒストン / シトルリン化 / 好中球 / 好酸球 / 単球
研究概要

タンパク質アルギニン脱イミノ化酵素(PAD)はCaイオン存在下にアルギンニン残基をシトルリン残基に変換する。PAD VはHL-60細胞を顆粒球や単球に分化させると発現する酵素として発見された。生体では顆粒球(好中球や好酸球)に存在するが、単球に不明であった。今回、生体の単球にもPAD Vの存在を明確にした(佐藤陵ら第26回日本分子生物学会年会04年)。PAD Vの細胞内分布は核である。この核局在はHL-60顆粒球の核タンパク質ヌクレオフォスミンやヒストンが脱イミノ化されることとよく符合する。脱イミノ化が核の転写や細胞死を調節していると考えられる。
細胞のヒストンの脱イミノ化サイトを同定するため、カルシュウムイオノフォア処理細胞から、ヒストンを抽出し、4種類のヒストンH3,H2A,H2B,H4の精製方法を確立した。このうちH3,H2A,H4の脱イミノ化をイムノブロットにっよて確認した。本法では、脱イミノ化ヒストンと非脱イミノ化ヒストンの分離はできなかった。大腸菌で作成したH4N-末端ペプチド(24残基)は脱イミノ化の有無によって分離することができた。そこで、精製ヒストンを酵素消化後、消化物について、脱イミノ化、非脱イミノ化ペプチドの分離精製をこころみている。
細胞のヒストンの脱イミノ化サイトは、いまだに、同定されていないが、精製や同定方法に解決の目処がたったので、研究期間内に研究計画が遂行できると確信している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Arita, K., et al.: "Crystallization and preliminarv X ray crvstallographic analysis of human peptidylarginine deiminase V"Acta Cryst.D.. 59. 2332-2333 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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