| 研究概要 |
VIP36及びERGIC53は小胞体から細胞膜への新生糖タンパク質輸送に関与すると考えられている。近年両者にそれぞれ相同性の高いタンパク質(VIPL,ERGL)が見い出された。これらの細胞内タンパク質の機能を解析するにあたり、糖結合特異性を明らかにすることは重要である。本研究者らはVIP36,ERGIC53及びVIPLの糖結合領域のcDNAクローニングを行ない、大腸菌の発現系を利用してリコンビナントタンパク質を調製し、BLA-CORE法によって解析した。その結果、VIP36は我々が以前報告したとおりMan_<7-9>の高マンノース型糖鎖に結合することを確認した。またERGIC53及びVIPLも高マンノース型糖鎖を認識することが判った。ERGLについてはリコンビナントタンパク質を調製することが難しく、現在引き続き検討を行なっている。
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