• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

エフェクターRNAによるRNAポリメラーゼの活性制御

研究課題

研究課題/領域番号 15570150
研究機関(財)日本生物科学研究所

研究代表者

本田 文江  財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (80343747)

研究分担者 石浜 明  財団法人日本生物科学研究所, 研究部, 主任研究員 (80019869)
キーワードインフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / エフェクターRNA / 酵素活性制御 / 転写活性 / RNA構造 / RNAエンドヌクレアーゼ
研究概要

インフルエンザウイルスの8分節のマイナス鎖RNAゲノムは、3'、5'末端の塩基配列は保存され、相補的で、末端で二重鎖構造を形成している。我々は先に、ウイルス粒子内でウイルスRNAポリメラーゼはこの部位に結合していることを示した。転写と複製の何れにも関与しているインフルエンザウイルスRNAポリメラーゼが、3数類のウイルス蛋白(PB1,PB2,PA)から構成されていることを証明したので、組換えバキュロウイルスの系を用いて発現精製に成功した。しかし転写のプライマーを形成するエンヌクレアーゼ活性を調べたところ、活性が検出されなかった。ところがウイルスRNA(vRNA)を添加したところエンドヌクレアーゼ活性が検出された。相補鎖RNA(cRNA)は、RNAポリメラーゼの活性化には無効であった。こうした現象を基礎に、我々は、vRNAがRNAポリメラーゼの活性調節のエフェクターであるとの、新しい概念を提唱したvRNAとcRNAの2種類のRNAの末端2本鎖の構造には大きな違いがある。2種類のRNAの各種のキメラを形成し、RNAポリメラーゼの活性化に必要な素構造を検索した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kolpashchikov, D., Honda, A., Ishihama, A.: "Structure-Function Relationships of Influenza Virus RNA Polymerase : Primer-binding Site on PB1 Subunit."Biochemistry. (In press). (2004)

  • [文献書誌] Honda, A., Ishihama, A.: "Structure-function relationships of inlfuenza virus RNA polymerase."Options for Control of Influenza V. (In press). (2004)

  • [文献書誌] 本田文江, 石浜 明: "RNAゲノムの転写と複製:インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの機能"蛋白核酸酵素. (印刷中). (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi