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2004 年度 実績報告書

Fatカドヘリンの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15570185
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

田ノ上 拓自  独立行政法人理化学研究所, 高次構造形成研究グループ, 基礎科学特別研究員 (10360588)

キーワードカドヘリン / 細胞間接着 / アクチン骨格 / 上皮細胞
研究概要

細胞間接着分子であるカドヘリン分子群は、classic cadherinとnon-classic cadherinに大別できる。前者は、細胞内でカテニン系を介してアクチン骨格系と相互作用することが良く知られている。Classic cadherinは、adherence junctionを形成する細胞間接着分子として良く知られており、広く研究されているが、Non-classic cadherinの研究はあまり進んでいないのが現状である。当研究は、non-classic cadherin分子群のうち、Fatと呼ばれる分子群に関して研究を進めることを目的とする。我々は、これまでの研究から、Fatカドヘリン分子群の一つであるFat1の細胞内にEna/VASP分子が結合することを見出た。さらに、細胞生物学的な手法を用いることによって、Fat1が細胞間接着の初期の段階で必須の分子であることを見出した。Fat1は、Ean/VASPを介して、細胞間接着の形成において、アクチン骨格系を制御する。以上の内容を論文にまとめて報告した(研究発表欄参照)。さらに、Fat1を細胞膜上でクラスター化すると、アクチンを集積することを見出した。Ena/VASP分子にはそのような活性は無いので、Fat1の下流にはべつにeffectorが存在することを強く示唆する。また、さまざまな細胞におけるFat1のRNAiの表現型の解析から、Fat1は細胞間接着の初期の段階を含めて、もっと広い意味で、dynamicな細胞間接着を制御していることがわかってきた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mammalian Fat1 cadherin regulates actin dynamics and cell-cell contacts2004

    • 著者名/発表者名
      Tanoue, T., Takeichi, M.
    • 雑誌名

      The journal of cell biology 165巻4号

      ページ: 517-528

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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