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2004 年度 実績報告書

ウイロイド感染で生じるRNAサイレンシングの病理学的及び農学的意義の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15580030
研究機関弘前大学

研究代表者

佐野 輝男  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (30142699)

キーワードウイロイド / RNAサイレンシング / 病徴回復 / siRNA / ウイロイド相同配列
研究概要

1.RNAサイレンシングと病原性発現の関連性の分析
(1)Hop stunt viroid感染キュウリ、Hop stunt viroid感染ホップ、Hop latent viroid感染ホップ、及びApple fruit crinkle viroid感染ホップの4つの系を用いて、各感染植物から低分子量RNAを抽出し、ノザンハイブリダイゼーションで各ウイロイド濃度とウイロイド特異的siRNA蓄積量の変動を解析した結果、全てのウイロイドと宿主の組合せで、ウイロイド濃度が検出レベルに達すると各ウイロイド特異的なsiRNAの蓄積が確認された。
(2)昨年度の解析からPotato spindle tuber viroid感染植物中に蓄積するウイロイド特異的siRNAには約21塩基と23塩基の2種類が観察されことが明らかになった。上記(1)の4つのウイロイドと植物の全ての組み合わせにおいても、同様に2種類のsiRNAの蓄積が観察された。一方、キュウリモザイクウイルス感染キュウリでは1種類のsiRNAしか観察されなかったことから、ウイロイドとウイルスに対するsiRNAの蓄積パターンには違いがあることが明らかになった。
2.ウイロイド特異的siRNAによる宿主ゲノム中の相同配列の転写前及び転写後発現制御の解析
(3)公的DNAデーターバンクに登録されている各種生物のゲノム配列中に散在する18-21塩基のウイロイド相同配列をBLAST検索で抽出した。数種ウイロイドの共通宿主植物であるトマトから上記ウイロイド相同配列を含む遺伝子を取り出しクローニングに成功した。現在、クローニングした遺伝子をプローブとして、ウイロイド感染植物中の当該遺伝子発現量の変動を解析中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Characterization of a new viroid strain from hops : evidence for viroid speciation by isolation in different host species2004

    • 著者名/発表者名
      Sano, T., Yoshida, H., Goshono, M., Monna, 他2名
    • 雑誌名

      J.Gen.Pl.Pathol. 70(3)

      ページ: 181-187

  • [雑誌論文] Patterning of virus-infected soybean seed coat is associated with suppression of endogenous silencing of chalcone synthase genes.2004

    • 著者名/発表者名
      Send, M., Masuta, C., Ohnishi, K., Goto, K,.Kasai, A., Sano, T.他2名
    • 雑誌名

      Plant Cell 16

      ページ: 807-818

  • [雑誌論文] ウイロイド-自律複製するノンコーディングRNA2004

    • 著者名/発表者名
      佐野 輝男
    • 雑誌名

      化学と生物 42

      ページ: 508-513

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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